第17話「告発の行方」



スケールダウンした感のある(てゆか中間シーズンきちんと見てないくせに生言うなっつーかぁ)今シーズンですもので。
ちょい久々の気がする政治ライン。


ですけど、最終地点が「彼」だったもんで全体的に地味でしたねー。
ちゅか、結構ミステリアスで面白いなと思ってたんですけれども、今考えると「記者の苦悩」みたいなところに入るといまいち共感できなかったかなぁ。
あ、いや、秘書さんの苦悩は良かったっス。
ちゅーか、けらけら笑いながら己の仕える政治家センセーのことを、あっけらと扱き下ろしてしまうよーなことを口にするところとかね。可愛いよねー。
おっちゃんなのに。


てゆか、『相棒』って若いヒトがあんまり楽しくないですかひょっとして。
(いや前話の花ちゃん可愛かったけど花ちゃん)(でもあの可愛さって「右京さんぽさ」なよーな気がしないでもない。;)




切れのある記事が書けなくなりましたー、だのなぁ。
なんか考えてみると失礼な気もしますぜ。
スクープだけが人生かっつの、優雅な。


従って、あの心酔してるっぽい女の子がね、深刻であっても乗ることは出来ません、まあそれ自体をマイナスにするつもりはありませんけどね。
しかしなぁ、うーん。


あの展開だと。
そのまま「→殺し」に至らないのはまあ順当なのですが、けれどそーなるとなぁ、負けじゃないですか。いろんなことへの。
なんかソレって嬉しいものではありませんね正直。
そして、悲しくもない。うーん。
だってあそこで悲しんでいるのは秘書だ、彼の嘆きは理解できるのですよ、それと同質のものであるのならば良かったのでしょうが、でも異質の嘆きだったんですよね、記者さんのほーのが。




しかしなんで私はまた、事件展開でなくドラマについて語っているのか。
うーんまあ、『相棒』に期待してるのがそれだからっちゅー気もしますが。


世のどうしよーもなさに泣く話であるべきだったじゃないですか。
秘書さんの性質に添うとそーなるんですよ。
でも、あの記者が嘆いてたのはなんつーかなぁ、芸術家の悩みっちゅーかそんなふうに聞こえてしまったんですよね。
で、印象がばら、ばらと。
つーか、編集長さんのエピソードでもそっちになるべきだよね。


別にさぁ、あそこばかりが雑誌でもあるまいしー。
秘書さんを説得して落ち着いてもらって、なんらかの算段を取りゃあ良かったじゃないですか、だって「証人がいる」んでしょう? しかもあのヒト、立場偉いよ。
プライド高くて、負けてしまったんですか、というような気がしてしまうのです。




うん、なんていうか、気付いてますけどソレってリアル。
高い能力があったからこそ、妥協が出来なかったというそんなことですか。
でも、だったらさー。。。


編集長責めてどーなるのさ。
それとも、せめての手向けの花なのかな。
彼が最後の背を押してしまったにせよ、でもその「死」そのものは別段彼のせいでもなんでもないでしょう。単にタイミングの問題に過ぎない。
「ジャーナリストじゃない」という表現は妥当であっても。
それを向けることに意味があるのかしら、あの女の子が言えば良かったのに。




とある雑誌記者が、自宅マンションから転落死。
切れ味鋭い記事ばかりを書く彼のことを注目し、暴力団絡みかねぇ、と盛り上がる周囲(亀ちゃんとミスタ鑑識)を余所に右京さんは、大臣の持ち上げ記事に注目する。
彼らしくない記事だと、「差し替え」があったのではないかと。


そして彼の部屋には一面に引っ掻き傷が(これはあとで知ります)。


哀れでないとは言いませんが、やっぱり私にはよくわからない。
噛み合わなさを、どうしようもないよーな虚しさを、上手く伝わらない焦燥を私たちの側に摺り寄せてわかりやすくして欲しかったよーな気がするんですよ。
そーでないのならば、誰にもわからないまますり抜けて行ってしまったという形で描いて欲しかったようにも思う。


愛着があるからこそですよ、という秘書の一言に負けてしまうんですよ。
だって、それはなんだかすごくわかりますから。