第14話「アゲハ蝶」

ありゃ、前回被害者の元構成当てちゃってたみたいです。偶然だ。;
(本来は鑑識タンの関係者だったっぽい)(でも、それだとすげ納得。)
東映の公式ページのトークで確認できます。)


アゲハ蝶、で思い出すのは有栖川有栖(推理作家)かポルノグラフティかなぁ、多分両方知ってるでしょーね。作り手さんたち。
まあなんちゅーか、少しばかり儚げと言うか、ヲタ臭ぇというか(でも個人的に許す)(有栖川もポルノもそれでなお健康的だから)(自虐の陶酔がある場合は好きになれない)。


考えすぎているのは事実だけれど、その上で頑強、人の心を微妙に顧みない『相棒』には不向きではないかと思うんですが。
亀ちゃんの普段のアレだって、同情でしょう、己が強い立場であるからの戒めに近い(貶しているわけではないです、それは必要なものでもあるから)。
実際中盤まで違和感はありました。
虫マニアって、存在は知られてるけど、あまり社会性ないじゃないですか。
アニメで少し知名度が上がった、のかな? でも金掛ける遊びじゃない。


ただ、ここに出てきた「蝶」は新種。
そしてマニアが垂涎しているという生臭い設定。




ステータスシンボルとしてのソレなら容易にわかります。


ならば、一人、蝶に異様な執着を燃やしていた、例の男性が疑われるべきと見せ掛けて、そうさせなかったところはまあ上手いと思います。
「この構造なら」と頭には過ぎるのに違うような気がしてならない。
で、でもなあ、それに感心するのはわりと概ね見通せるヒトなんじゃないかなという気もしないでもないです。。。
疑いが疑いとして機能しない、というところまでは一般性がちゃんとあったと思うんですけれども。


後半、蝶から「公害」に事態がシフトするのはねぇ。
ちと、一般性がなかったと思いますが、まあこっちはどうでもよく。


細々上手いし、納得しないところもないし、全てが終わったあと、納得するところはあるのに、超サドい右京たんににやにや(ねぇ)してみたりもするんですけどもー。
別に面白いかというとそうでもなかったな、と。


――折角蝶貰ったんだから、正気に返ってまともに暮らせよー。


とかいうのが唯一のカタルシスだったでしょうか(カタルシス言わないそれ)、例の会社の関係者さんも破滅しちゃいましたよ感に同調できなかったしなぁ。
別に演技がどーこーではけしてなく。
だって最近、旬じゃないじゃないですか、公害問題。
騒いでる真っ最中だから使うのがいいとか悪いとか、そーいう問題ではなくて、加熱してる間ならばさらっとした扱いは潔いのですが、そーでないのならば、もう少し丁寧に、というかねちっこくクローズアップすべきだったんじゃないかなぁと。
『相棒』って所詮社会派じゃないよね。
てゆか、社会派というレッテルすら呑み込んで利用する上位位置よね(褒めてますがなにを褒めてるのか伝わりません)(健全なことはよいことです)。




その程度で、殺しまでするか、馬ー鹿。
でよろしいんじゃないでしょうか、まず証明して、それ以前にいなかったことを証明して、変化実験をして、それから裁判に持ち込まれて。
という段階を踏まなきゃならんことを考えたら、あの「奇形」蝶一つでなにができたかというと、はなはだ怪しいものがある。


ただむしろ、極端な後ろめたさがあったから、だから。
というのは感じることは出来ましたが、弱ぇんだよ。


確かに、そこまで積み立てた構造が、あまりにもあっけない言葉でがらがらと崩されてしまったのはわかりますが(古い標本)(前提に完全な誤認があった)、そもそもそこまでにそーんなに切羽詰った感がしないのよね。
あのおっちゃんの人生が壊れたのだとしても。


――おー、はったり一つでよくやったなぁ。


とか、最初の被害者に対して思っちゃったような趣で。
なまじ不満はかけらほどもなかったので、実に惜しかったです。




新種の蝶を手に入れた人物が殺され、蝶が盗まれ。
次に最初にそれを捉えた学者も殺され、やはり蝶が盗まれました。
「蝶」に別の意味があるのではないかという疑いが浮上する中で、二番目の被害者の学者の助手が差し出す蝶の標本。


右京さんは、罠を仕掛けることにしたよーです。
という話です。


(以下脚本さんの話。)
「波紋」のヒトかなぁ? とか思いましたが、薔薇のヒトでしたか、ああ、、、なるほど。w
てか、その辺の読みはまだまだですね。ふふふ。
入江さん、また書いてくんないかなぁ。