第13話「最後の着信」



後味の悪さは作られたものではないかと思います。


てゆかまあ、ラスト近辺の被害者の空回りが判明していく下りはともかくとして(あれはあれで悪くない)、最初にあーゆーシーンを挟む必要はそんなになかったんですよね。
あと、母親も出さないのなら、わざわざ留守番電話のメッセージだか情感たっぷりなんぞで長々尺を取らなくてもいい。
クドいっちゃあクドいというか。


そのわりにゃあ、そうして掘り起こした感情を有効利用していないというか。
細かいところはいいんですけれどねぇ。
これ、サスペンスなら特になんも思いません。
それかもしくは、この後味の悪さが連続登場人物らに本格的に絡むよーな内容であるのならばそれはそれで受け入れましょう(登場人物本人である必要はないけど)。


んでもそーでないのなら、『相棒』にこーんなものは特に必要としていないのですよ、どうせやるのならもっと説教色を強くするなりなんなり。
もっともっと救いようがないようにするなりなんなり。


はっきり言っちまえば、「後味の悪い話」を作るのならば、その見返りをしてしかるべきだと思うんですよねー。カタルシスもなにもありゃしない。
半端に放っておくってなぁ、生温くねぇですかね。




とはいえ、全体の構成としては悪いもんでもありませんでした。


三つの携帯電話を持つ男が公園の階段から転落死。
そいでもって、そいつが麻薬の売人だったことが判明。
お隣りさんの≪生活安全課≫(だったと思うんですけどー)が、張り切って一課(凶悪犯ー)から手柄を横取りしよーと頑張ってられたりしました。


つか、右京さんに話聞けばいいんでないかなぁ?
なんてことを思ったのはなんか毒されてますかそーですか。


まあ見るからに、混み合った事件なんぞじゃないですものね、てゆか、むしろなんでミスター・鑑識がこの事件を特命係に持ち込んで来たのかがわかりません。
殺人の可能性がある場合は、漏れなく資料持ってくるのかなぁ。
それとも「三つの携帯電話」が気になったのかな。




はっきり言っちまいますと、白い携帯電話の最後の通話履歴って、結局「彼」だったんではないのですかね、持ち主辿ることはしなかったのかなぁ??
まあ、情報屋とのやり取りは、特別な携帯でも使っていたのかもしれませんが。
それにしても、あんな特殊な携帯に、番号二つで、調べたシーンがなかったのは一体なんでだろうと。
(見てる時からちっとは思ってましたが。)
(正直慣れた...lllorzイクナイ)


多分調べてたんでしょう。
それで契約者がわかんなかったんでしょう。
私が見忘れたか、裏でやっていたんですよきっと。


まあわりとどうでもいいんですが。




そいでもって、その被害者のにーちゃんは、その死ぬ数日前に亀ちゃんに会ってたんですわね。「結婚するんやー」と、はしゃぎ立てていたのでした。
うん、あのシーンは悪くなかったです。
やったら幸せそうだったのですね。


でもって、お母さんも、そんなことを言っている(留守電メッセージで)。
死ぬ当日にも会っていた女友達がいる、と。


まあ、同時並行的にどうやら麻薬の売人だったんじゃないかなー、ということが判明していきもするのですが。
考え合わせて、足を洗うつもりだったんじゃないかということやら。
「麻薬所持」という前科(でもなんか自首)から、徐々に警官のお抱えのS(情報屋のことをこう呼ぶのだと作中でー)(繰り返してたよね)だったんではないかということが判明っちゅーかなんちゅーか。




ラムネたん!(最重要)
しかも小野田さんまで出してるよ?!


なかなかに豪華だったのかもしれません。
(話の筋が途中でぼっきり折れて飛んでるわ。)
『相棒』定番の警察内不祥事ネタとしては新しいも展開しましたし。


筋に全くの関係のない、「犯人」。
結局は自分で全部呼び込んだのだ、という結論も良かったです。
ただそこに収束するには、ちょっとねぇ。
筋そのままで、美談にしてしまえば良かったんでないのかしら。先に落としといて、後に救いを配置するだけのことだよなァ。