第12話 決戦は空の彼方で



あれですね、タクト君が、序盤(中盤?)で迷う描写があるのとないのとで、話の意味が全く変わってしまうという。


私、この話は最初から見ていないので設定を知りません。
それでも異星人側は多少は会話に組み込まれてますけども。
(まあ、レビューなんかは読んでますけどもね、いくら文章で読んでも、視覚情報とは別個のものとして処理しています)(便利ですとも。)


だから、赤い敵さん、ブレアードくんとの関係ってのも監禁されてしまったという三日間だけ。タクト君本体に至っては、戦うという理由が、じーちゃんに褒めて欲しいから? とか歪んだ(歪んでなかったらどうしよう)認識しかなかったりします。
んでも。


「ちょっちょっ、ちょっと待て、今こいつを放り投げるから!」


て逡巡はとてもわかりやすかったですよ。
被害があるから、宇宙に返す、という選択ね。
むしろ今までの設定なんぞ全くなかったとしても、ああこの子は「殺し」とかしたくないんだなー、というふうに思えたんではないかな。
てゆか、この話は、敵を倒すというのが「殺し合い」なんだねぇ。




こんなポップな作りでやるかなァ。w
そしてその上、それなのに、総攻撃を美化したりするわけです。
タクト君の逡巡一つで、話全部が「殺しを美化する」、というラインの上から逃れられない。どんなにキャラクタたちが熱血しててもね。
あざといなぁ(『アバレンジャー』で若干慣れた)。


しかし、絵的には可愛いっすねー。
本当に巨大ロボとか玩具みたいですよ、いや、悪い意味じゃなくて形がなんとなく柔らかくて色がカラフルでしょ? そもそも三体も味方がいるから、その見分けのためなのかなーと、薄ぼんやりと思ったりするのですが。


時々入る、懐かしの(物がなにかは聞くな)「説明しよう!」なノリのナレーションもアニメっぽくて妙におかしい。そうそう、昔のアニメは阿呆だった。ww
しかし、原理の説明とかしてなくて、なにとなにを組み合わせてとかそーいう話だけなので、ちょっと残念。
阿呆さが足りませんよー!




でまあ、細々としたところは良かったものの、楽しんでません。


タクト君の迷い、巨大ロボット戦のどっからどう考えても必要以上にコミカルな展開も(褒め)、わりとわからないでもなかった、アドさんやらケインくんの会話とかもね。
どうにも出来ない状況と、不安を尋ねるという仕草。
短くはない付き合いだろうに、何度も擦れ違う会話。


未来がどーとかという話はよくわからんし(拘らない)。
敵ちゃんたちはすげー可愛くて、そもそもなんじゃこの戦いはッ、目的意識とかどーなっとんのじゃーっ(大歓迎)。
とか、飛行機体も巨大ロボットも玩具っぽいし(好き♥)。
若い子たちは若干なんか喋り方怪しいし!(慣れましたとも、特撮浸りで)




欠点じゃあないですね、なんか楽しくない回でした。
うん、長所はいっぱいあるですよ、てかゴルドさんもアインくん&ツヴァインくんも可愛いーーーッ。特になんですかゴルドさんてば、なんであんな丸っこいのに「可憐」とかいう単語が出てきてしまうんですかマイ脳味噌?! ちょっぴりたどたどしいから?
それって棒読み演技とどこが違うの!


アドさんとケインくん(可愛いよね)の、未来の会話もぎりぎりわかった。
最後の総攻撃の、ちょーっと浮ついた感じの展開も、今更ソレを気にするほど大人気なくもないですよ。ていうか、サブは皆可愛い可愛い。
怪我とか、わっかりやすい時間稼ぎと、弾が尽きて最後のタクト君たちの艦に全てを託すという、ちょっと待てちゃんと説明あったか、なんでいきなりそんな状態になってんだ、という疑問はあれど、特撮的には実に正しい!
(ことくらいは私でもわかる)(もうちっと丁寧でもいいじゃない!)
(とか思ってもねぇ。)
(それで楽しいのはヲタだけだし〜♪)


いや評価には含めませんけども、それでマイナスにはしませんよ?


うーん、むしろ、そういう欠点ではなくて。
なんかタクト君が騙されてしまったというか、、、同じ危機感を抱かないハズの未来人たちにきちんと説得されてないという、ドラマ的な不満なのかもしれませんね。
なんか情に流されちゃったようにも思える。
だってタクト君の場合、急ぐって思考すらないんですよ、それなりに説明を受けてきた、≪コスモカプセル≫絡みならともかく。


特に敵が「三馬鹿宇宙海賊」だしッ。
やられる寸前まで、可愛い可愛い。。。


まあ、そのうちこの不満は回収されるでしょう。
作られたものならば、ね。w