第11話 父、帰る

セイザーX』の良いところといったらなんといっても、年齢層入り乱れ!
じじぃから中年夫婦、子ども世代に妹ちゃんは小学生ー、という素晴らしい幅の広さが、それぞれの層の中と、それ以外のところとのつながりがちゃんと伺えるところなんじゃないかと思ってみたりするわけですよ。
中途参戦の上、大事な回をすっ飛ばして見たの3回目のくせしてな。


いや、中年カップルが素敵だったとか、ハートに直撃したとか、ローテンションなバカップルって案外良いなとか。いやでもやっぱり年齢高いからかもー。
とかとか。
まあ、否定できないところはありますが(だって珍しいよねぇ)。


うん、三人のヒーローたちの引き立て役じゃあないんだよね。


そういう配分って本当に優しくて良いと思う。
おじーちゃん、そんな完璧ってなわけじゃない人だけどさぁ、ねぇ? でもタクト君が大事に思ってるんだろうなー、というのは伝わるじゃない。




はっきりいって、家庭の事情すらわかってない私には、かなりとーとつに表われたよーに見えるおとーさんなんですが、タクト君とおじーちゃんの関係は、ちょっとだけでも知ってるしさ。
その間にあのおとーさん、てのはうん、素敵だと思う。
両方を認めてるおかーさんもいいよねぇ(てか、おかーさんラブ♥)。


そんなファミリー・ドラマと相容れない。
宇宙海賊三馬鹿トリオも、可愛かったですよー。
なんか敵さんのボスがいなくなってて(なんて回を見逃したの! と全く思わないわけでもないんですが、あんまり惜しくない、えー)、≪宇宙海賊≫なんだから宇宙に帰ろうよー、とか言い出す二人を押えて。




なんだか仲良くなってたタクト君妥当に燃える赤い敵ちゃん。


はいはい、可愛い可愛い。
名乗りを挙げて、待ちわびた挙げ句に、タクト君が来て本気で「キター!!」とか叫んで喜んでるよーにしか見えなかったのに。
自分放っぽってレミーちゃんと言い争いするのに、ちょぴっと心配そーに声掛けてるところとかお馬鹿通り越してお人よしですよ。そうだな! 仲間同士って大事だな!!
君らもマジ仲いいもんな!


そして「未来」から、敵さんらに属する立場のおねーさんがやってきて、レミーちゃんの星が滅びるとかどーとか、告げて、イギリスからやって来てたおとーさんが帰国してしまう!(なんでそこまで滞在時間短いの?!)
なんて状態と天秤に掛けて「うわ、どーしよ、どっちに行けば?!」なんてふうに迷ってみたり(迷っていいよね)。




多分忙しいっていうか、テーマ一環してないというか。
不協和音を醸し出しているべき展開なんだなーと、やっぱり頭で思うものの、だって皆それぞれのことで手一杯なんだから、視聴者のことなんて気にしなくていいよ!


とか考えてしまうのはただの贔屓なんでしょうか。


おとーさんとおじーちゃんの確執が、多分、特撮的には一番必要のないパートなのかなぁ? おとーさんとタクト君はいいかもしんないけど、もう一世代上だとお子さんたちには難しいかなぁ、とか思うんですけれど。
明らかに比重はそこ。
でも、そこを通して、タクト君のことまで透けて見えるっていうか。




悩んで喚いて、認めて欲しかったっていうおとーさんて、素敵とは言い難いじゃないですか言葉の響き的には。ていうか、タクト君は、絶対叱らない! とココロに決めたおとーさんではちゃんと育たなくて、ガミガミ叱り付けるおじーちゃんに懐いちゃって。
敗北したわけじゃないですか。
でもそもそも敵対なんかじゃないよね、というか。


おとーさんもおとーさんでいいの、と微笑むおかーさんが好きですよ。
タクト君を通して、おとーさんもおじーちゃんから欲しかったものを貰える、ていうのもよいですよ。今更ですよねぇ、中年ぎりぎり? かな、いいじゃないですか。
いまだに成長してるんですね。あはは。




とか言って、レミーちゃんの星が消えるとか。
「未来」からなんか嫌味なおねーちゃんがやって来たよ! とか、明らかに設定的に大事そーな、部分をすっ飛ばして、苦手なハズの(苦手なもの多くねぇ?)ファミリー・ドラマの比重が明らかに多いレビューでしたが。


君なら頑張れると思うので、頑張って下さいタクト君。
今度はブレアード君(赤いコ、だったかと思う! 違ったらごめん!!)のことに気付いてあげてね!


レミーちゃんも君がいれば大丈夫だ、と思う、目指せローテンション・バカップル(なんでそこで新しく目覚めた趣味に走るの)。