第7話 「波紋」



面白かったー。ww


「彼」の人生に幸あれですよ(面白いと極端に言うこと減るヤツ)。
てゆか、『相棒』好きの人のほーが、一箇所余計に引っ掛かったでしょーね。ひゃはは。そして当の私も案の定、なんとなく釈然としないまま。
まあ、右京さんが疑っているというのならそーかな?
と、「彼」が「なんの犯人」だかもわからないまま、疑ってました素直に。


なんで釈然としなかったのかというと、必然性がなかったからです。
必然性がないことはフツーはしない、と考えるところなのですが、まあドラマだし、そしてここ数回立て続けに不条理っぽかったし。
というところで見事に騙されました。
(やっぱり単に捻くれてるからだと思いマス。)


とある大学生によって警察に届けられた、誰のものかわからない六百万円の話。


嫉妬、で描くのかな、とも思いましたが、微妙に違いますかね?
どちらかというと、嫉妬というよりもう少し肉薄した、いや、まあわりと切々とした状況が迫っているからそー感じるのかもしれませんが。


ぎらぎらとした欲、というよりはもう少し人生に近い。
まあ借金組なんかは下手をすると生命に関るからなのかもしれませんが。


しかしそもそも、なんでそんな、ギャンブル漬けなんていう状況になったかということから考えていくとどこか物悲しい。
ぬっちゃけ、あの警官サンは亀山くんみたいのが側にいて、愚痴の一つも聞いてあげていればそれだけで道なんか踏み外さなくて済んだんじゃないかというような。
境界線のヒトで。




彼が人に向けたはずの拳銃を、亀山くんが立ちはだかったというだけでなくて(彼のことを撃ちたくないのは痛いほどわかった)、あんなたかのしれた説教ごときで。
自分に向け直してしまうのは。
なにも感動したからじゃなくて、本当だったんじゃないかなァと。


んでだったらひょっとして、異様なまでに強かだったあのおばーちゃんもそうなのかもしれない。それだけなのかもしれない。
なにも「彼」に見せた態度は嘘だけでもないのかもしれない。




たまきさん、右京さん、美和子さん、亀山くん、と。


いつものごとく四人で寄り集まってー(他に客はおらんのかw)。
どっか明らかに違う、「俗世間と隔絶された」みたいなヌルい空間てのがなんというのかわりと好きなんですけれども。
ヌルい、と言っちゃってるけど、あの人たちはまあ、有資格者だと思うけども。
それは、痛みを伴っても動かにゃならん時に動く人らだからなのですが。


「一万円の原価を知っていますか?」


と言ってのけてしまう、右京さんは残酷だなぁと。
一万円の原価20円×600枚。
イコール、一万二千円の人生。
かけるさん、いやよん、四人分の人生が一万二千円×2の金額。
まあそんなことは昔からわかってますけど。w




しかし、都合よく先の殺人がどうやって解決したか聞いてない...orz


挙げ句の果てに、なんでかその事件の引っ掛けにだけ見事にころころ引っ掛かっていたので都合の良い頭だなぁ。。。
まず「自分を頭が良いと思ってる人物」ですね。
別段、「彼」にそんな兆候があるよーにも思えませんでしたが、そのあとに右京さんが学校に行って成績が良いとか聞き出してるし。


正直、若い人間が達観してる、なんてー言い方をされるのは危険な気がする。
ような気がしないでもない。
ので、見事に騙されました。ばんざい。




しかも犯人別に、頭が良いと思い込んでいるというより、どちらかというとその虚しさを噛み締めてる真っ最中だったよーな気もします。
バレない、と思ったのかもしれないけれど。
手を下してしまった時点で終わってしまったものはあるでしょう。


全部終わってみると。
別段贅沢がしたかった人がいたわけでもなし。
変な高望みをした人がいたわけでもなし。


誰かなにかを見下していた人がいたわけでもなし。
よいお話でした。
右京さんは掛け値なしに残酷と思いますが、だから奇麗なんでしょーね。