第六話「美貌」



ものすごく身も蓋もなく言うと。
「君は突っ張った態度だけれど、本当は男の言うことを聞きたくて溜まらないんだって、僕なら理解してあげるよ!」


みたいなことを何人にも言われたことがあります、ここまで歪んでねぇけど。
実際に言われた内容を人に告げましたところ。
ツンデレと思われてる」というところには頷いてもらえました。はっはっは。
友人とかじゃなくて、遠巻きにして口もろくに聞いたこともない男ばっかりだったっつーのがミソですかねぇ。
私、生まれついた見た目が若干いいんですよ、手入れしないけど。




見た目で判断されるのは、素晴らしいことよ、みたいなふうに言われます。


まああんなふーに、狩猟としての美貌ならいいかなぁ、と確かに思いました今回。
美しさを武器にしていたのなら、それが失われたら痛いでしょう。
生活手段とまでしないで、穏当なところで身を引くために算段を立てておけば良かったのに、あのおねーさん(別に嫌いじゃないけど)。


だって正しく狩猟だから、身体能力ばかりはどうもなんないでしょう。
ルックスでなくて搦め手で責める夜の女の方もいるけど、あのおねーさんはどうも昔から見た目一辺倒、それは失われてしかるべきものでしょう。
あながち、スポーツ選手みたいな健全に分類される人とも同じよーな、どうしようもないことだと思うのだな。いつまでも保たれる「花」は不健全だ。


そしてそんなもので手に入れられるものは。
正しく刹那的なんだろうな。




そして敵意を持って、男を文字通り食い物にして(腕力で;)。
こーが君に、「これはホラーだろうか?」なんてぇ勘違いまでされてしまうっつーか、あの状態だと若い男ってだけで逆に食い物にされかねないヤー。
ちゃんと狩らないといけないということ忘れて。


縋りついているのがオトコじゃなくて、生活に等しいものであったというのがまあ、特撮といえば特撮なんでしょーかね。
生身の男だと、生臭くなりすぎるものなァ。w


そして多分、彼女への嫌悪が先に立ったでしょう。
でもそーでなかったから、周囲から向けられる「目」、男の態度の変化っつー目に見えるものに留まって、それはわりと一般性を持ったのではないかと思います。
そういう加齢による周囲の態度の変化ならば、薄っすらとでも知るヒトは少なくはないのでは? 今はまあ多分女だけでなく男も。
そしてこれもまた、わかりにくいドラマの方向性だったんじゃないかと。
(地味、とゆーか観念的というか。)




んでもおねーさん、唐突に芽生えた敵意じゃなくて昔から男嫌いだったんでしょ。
身のうちに取り込むことを喜ぶからって、その存在を好いているとは限らない。
美貌でもなんでも、従えることのできる存在であれば許容できても?


若い女の子には、全くその敵意が向けられないところがねぇ。
「死にたくない」とカオルちゃんに泣くところとか。


面白かったですよ、なかなか。
これだけで完結してるとは言いがたいですけどー、まあ。
別に私、男嫌いじゃありません、冒頭みたいな男が今度寄ってきたらどんなふうにいたぶってやろーかとは思ってますが、無理ねぇじゃん? ヒトのこと、肉の塊として認識するのならば同じよーにし返してあげるのが「親切だと思いませんか」。
そうしたら、現実を少しはわかるでしょう。


言っておきますが冗談です(笑顔)。
どこからどこまでかは、まあ想像にお任せ。冒頭オトコは実在しますが。




明らかに付け足し風味ですが、二匹めの魔界騎士・ゼロくん登場ー。
えーと、零(れい)か。
う、私ではルックスがいいのか悪いのかわかんない顔だ。;
スタイルは掛け値なしに素晴らしいとは思いますが、こーが君より体奇麗かな、ひょっとして。てか若干初登場時に、こーが君と間違える仕掛けがありましたなぁ。


カオルちゃんのことを気に入ってるんだか、単にこーが君絡みでからかってんだかちょっとわかんないやー。
ちゅ、と手にキスしたシーンで、頬を張ってこーが君のほうに駆け込む(ただし張り付いたりはしないww)、カオルちゃんに始めてヒロインとしてときめきました。
てかこーが君選んでくれてありがとー。w
(しかしよく考えてみたら、何故に礼なのだ私?)


いやぁ、唇へのキスでもあるまいし、そのくらい見逃してもいいかもしんないとも思うんだけれど、でもまあ、、、こーが君に見せるためにやってんのが露骨すぎていまいちか。