STORY.02

あー、実際、放送されてた分より露骨に質落ちますね。
(なんか言い方悪いな、ごめんなさい。)


とはいえ、なんの問題もなく≪ドールハウス≫に受け入れられていたように見えたミカちゃんの通過儀礼めいたものがあったのでちょっとすっきり。
些か子どもっぽすぎるような気がするけどもねぇ。
レイコさんが「おかーさん」みたいに慕われているということなのかな、と思える描写があったので、まあイーブンイーブン(使い方が違う)。




そしてなんというのか、展開が地味。


地味にじっくり、と言い切るには事件の性質が悪い。
まあなんというか、ミカちゃん一本槍とでも思うしかないのかな。


今回の事件は名門の女子高生を使った美人局の話。
ついに一人の死人が出たのだけれども。
大臣の娘、というのが絡んでいて、警察ではほとんどなにもかも話を握りつぶしてしまうという。摘発ですら逃れるというとんでもなさ。
とはいえ、その「大臣」出てこないんだけどね(具体性も、いつもの刑事コンビが署長から怒鳴られて終わり、というしょぼさ)。


変わりにでてくる「大臣の娘」はミカちゃんの元親友。
今でもお互い好きなんだと思うよ。うん。
(まあ、その部分は結構嫌いじゃないですよ、やっぱり。)




んでもって、そんな権力なんてものは≪ドールハウス≫には関係ないわけです。
ないわけですが、、、別に彼女らじゃなくても太刀打ちできるじゃないか。
拳銃持ってるとはいえ、女子大生元締めの、チンピラ二人だろ?
重火器を操るよーな≪ドール≫たちの見せ場だったかというとなぁ。。。


おまけに相手が女子高生なもので、いまいちセオリー通りの捜査方法が通用しないので精彩がないんだよね。
(他意がなくても高校生が大人から逃れる、なんてありふれたことだし生活半径が違うこともあって実際簡単だよな。;)
複数人数を使った尾行なんてのは面白かったんだけどな。


これも、プリクラの機械一つであっさりまかれるしねぇ。
刑事のほーも、圧力を撥ね退けて(こっそり)捜査をしているんだけれども、試着室で逃れられてしまうし。




そんなことをしている間に、またもう一人が死亡。


そして、一旦ミカちゃんは相手の、その昔の親友「大臣の娘」の事故だったという言い分を信じたものの(美人局自体は咎める気がないよーだが)、二人目の死人が出たことで≪ドールハウス≫の面々に情報を流す決心をする、というのがだいたいの筋。


そこに主に一番元気の良いおねーさん(だから見分けてない)が主体となったミカちゃん苛めや、それに対する反発。
昔の親友に、「らしくない」と言われて動揺したりと細々と絡むわけですが。
(そもそも親友が事件に絡んでると気付いたのは偶然ね。)




それはだいたい一つの筋。
「なにが自由か?」かなぁ、うーん、いや、うーん?
ミカちゃんが、親友だろうがなんだろうが、殺しは絶対に許せないというラストのシーンにつながる、、、かというと、ラスト自体は良かったものの、どうも有機的につながっていないような気もするんですよね。


ミカちゃんに「対する」実際に理不尽な苛め、と。
その、ミカちゃんの親友の起こしている、多分父親に対する反発から生じたのだと思う事件とがどうしても絡まない。
レイコさんという、ファクタを通しても、うーん。
(どちらに対しても正義、ではあった、確かに。)




親友の役の俳優サンはかなり良かったし、親友との関係も良かったし。
ぶっちゃけ、ミカちゃんとその親友だけの部分を抜き出してみたら、かなりドラマとして良いな、うーん。
まあ、「ミカちゃんを信じるかどうか」というレイコさんのエピソードなんかはここに挟まれてないと意味がないのかもしれませんが、それでもねぇ。なんとなく全体的に惜しい。


苛めの描写が良くないとか、そーいう意味ではありません。
けれど、それが効果的に働いていたかというとかなり疑問だと思う。


まあ、他と比べて、という意味ですから、そーいう、「苛め」と「その状態の解消」みたいなものをドラマに求める人にはよろしいのかもしれません。
どうもよくわかんないというのが本音ですが。。。まあ。