『マスター & コマンダー』

てゆか、タイトルの意味知らね。

『マスター & コマンダー』
監督:ピーター・ウィアー
出演:ラッセル・クロウポール・ベタニー
  /ビリー・ボイド


話のすじはぬっちゃけよくわかんないんですが。


まあ、イギリス海軍
ナポレオンってゆーてるから時代がその辺で、詳しく聞いたところでどうせヨーロッパに関してはよく知らん。


“幽霊船”を追っている、と。


この幽霊船というのは、いくらなんでも動きに筋が通らねー! という理由でそう呼ばれてはいますが(現在鑑賞中、だって私、この手の映画慣れてなくて難しいんだもんorz)、れっきとアメリカで製造された船だったりします。
アメリカ海軍に属するので、詳細はもちろんのこと彼らには不明。
たまたま、乗組員に造ってる最中を目撃したヒトがいたので概ねの構造は把握されてますが、追う船よりもはるかに性能が上。


命令された“任務”は途中の航路まで。
それを越えても追い続けるのは、艦長サンの独断ではないかというのが少しずつ見えてきます。いや主に軍医によって(プライドのため? だっけか)。




ていうか、このヒト、軍医じゃないのかなぁ?


博物学者を兼任してたり、学のあるお医者さまは違うわー、と荒くれ下っ端海軍どもにまで露骨に慕われてたりしてるしね。
(いやむろん、性格の温厚さや物腰の優雅さもあるんだろうが。)
最初のほうで説明してたのかな、むぅ。


とにかく、「見分け」がつかない私でも、動きでわかるところが素晴らしい。
あとわかるのは、かなりの人物らしい艦長、軍医を慕う少年。


ちょい気弱なところが災いして、海に沈むことになってしまったミスター・ホルムくらいしかいないんだよなぁ。
このヒトは美声でしたね。しくしく。




とりあえず、覚えておかなくちゃなんないのは、軍医と艦長サンくらいみたいで、強い男・優れた指導者である艦長サンに対し、対等に物を言えるのはどうもこの軍医さんくらいなんですよね。
どうも、もとが友人同士らしい。
ていうか、なんでこのお医者さま、軍艦なんぞに乗ってんだかわかんねーっ。
軍医と呼んでていいのかどうかもわかんなーい。


あと、少年がいるところが不思議ですね。
しかもかなり高位(士官候補生の次くらい)みたいなのがもっと不思議だ。




まあ構成は原作小説を読んでおいおい覚えていくとして(決めたのネ)。


艦長が軍医にだけ心を許しているのは美しいんですよ、強い男って権力があるなしに関らず、こういう聖域を一個は作るよね。
その相手の言葉だけは聞くというようなね。
でもそれって、大抵は弱い相手になる。
むしろそういう人間のほうが、臆さず物を言ってくれるからじゃないかなと。


でも、軍に関係なくても、学者でもあるのならば、ほとんど立場は同じ。そういう相手を認めて、その言葉を聞くことにしているのなら、柔軟で本当の意味でも強いヒトなんだなぁ、とも思えるんですよ。




ただ、意見が割れた時の態度が。;


なんか仕事と家庭と、どう両立すればいいのか迷う夫みたいに見えるのは気のせいー? ぐ、軍医が冷静な時は理詰めで議論してたのに。
軍医がメーター振り切っちゃうと(学者だし、珍しい島を目の前にするとねぇ;)、我が侭言ってんじゃねぇ! ってなんでアナタまで感情的になっちゃうのよ艦長。


結局、軍医が怪我をしたので、追撃を諦めましたヨ。
(これは偶発的事故。)


ねえねえねえねえねえねえねえ、それって個人的感情じゃないの→?!


軍医を担架に乗せて、ものすげぇ見たがってた島を歩く時には、「私のためか?」を認めなさい、そこで照れるな。もう無理だよ。;


しかし、その停滞が幸いして、島に上陸してたはしゃぎ回ってた軍医が(手術成功しましタ)、幽霊船を見つけて追跡できるようになった、と。
なんか日本の刑事ドラマの奥さんみたいっすね。おい。




そして周囲。
てめぇらの艦長が、軍医を任務の次くらいに優先することを、微笑ましいとしか思ってないだろう?!
「ドクターは鳥が見れる」「いーですねぇw」、それは任務通達の時に一緒に言うべきことなのか、せめて別けてあとにしろあとに!! 本気で笑うな部下っ、突っ込め!


そして最後まで、幽霊船のことはよくわかんなかったっス。
追撃して、一旦手中に収めたと思ったんだけどね?


またガラパゴスに戻れなくなったんで、まず艦長がしたことは(また軍医からの情報だヨ、うーむ)、とりあえず追尾命令。任務は常に最優先。
それと軍医に対する「ごめん、あとで寄るから!」だったような気がする。
そして攻撃態勢なのに、軍医とバイオリン・セッション。




映画ごと幕。


なーにー、見せられてたのー、私ー? あれー?
もはやこれは小説を読むしかないなと思うんですが、この小説も小説で、あらすじに「友人が見たがっていた島だ」という文章が、さくっと盛り込まれているようなそんなシロモノだったしなぁ。うん、そういう描写があるのは一向に構わないんだけれど、なああらすじ?