『凶笑面』蓮丈那智フィールドファイル1

原作タイトルと同じなので、ちょいややこしいかな?
該当日付けの2時間サスペンスドラマとして放映。えーと、すみません、やっつけ仕事的にこなします。
(今後に期待してなきゃ正直書くつもりないし。)


同タイトル小説の実写ドラマ化。
美貌の蓮丈那智先生というのは、まあ私的にはちっとも不満はないのだがー(by木村多江)、いやだって可愛いじゃん。理知的だし。写真映りいいし。
なんで喋り言葉がアニメ喋り。。。
どこの巫女か「神憑り」かってーの。




まあ、穿ちすぎって言われたらそれまでだけど。
男言葉を使う女に対する予防線かい? というように思わないでもなかった。
私も“こんな”なので、いや、記名の場合に絡まれるよーなことはないけれど、匿名の場所なんかに行くとなにがし言われないわけでもない。


女言葉/男言葉が決められているのは秩序。
それに従わないものは、それを乱すもの、とどのつまり“悪”、というような思考回路なのではないかと思う。多分保守的精神ってのは、多かれ少なかれ、こんな側面を持っているのではないかと思う。
つーかなぁ、学校の制服の規定の話をしていたら、いつのまにか「反対するのならば、お前も犯罪者同然」というような理論に摩り替わっていた時は、、、正直相手が病気なのではないかとまで思ったがそれが珍しくないのだから参るよなぁ(どこでなにをしてるんだ;)。




こんな個人的かもしんないことを書いたのは。
案外、蓮丈先生が対峙しなきゃなんないのは、往々にしてそーいう精神かもしれなくて。
そもそも彼女が男言葉で喋り、「女」という立場に囚われないのも、そもそも女性探偵として描かれるのもそのせいかもしれない。
っていうのは、小説の彼女には、女である側面はほとんど全く利用されず、むしろそういう「女性性」を、蔑視ないしは軽視しているような節がないでもないからだ。


そもそも男性作者なのだから、男として生めばいい。
けれど女研究者にして、そしてなおかつ男言葉を使わせ、しかもその女であるという立場には全く縛られないというのは。


民俗学というものが、実は現実の生活に踏み込むものであり。


異端の研究者である蓮丈先生というのが時にそれを暴き、誰かが守るべきものを白日のもとに晒す立場なのだからかもしれない。




で、なのにアニメ喋り。
現実味のないキャラクタなら、まあ反発も起こりにくい。とどのつまり。


逃げたのか→ァ?


とは思わないでもないけれど、まあいい、既成事実を作っていって、なし崩しに認めさせようとするようなリアリスティックなところは嫌いでもないし。
案外、蓮丈先生の趣味に全く合わないわけでもないかもしれない。




でも聞き苦しいんじゃぁっ!


でも、途中で敬語になったところが、非常によかったのでやっぱりわざとだ、と勝手に思って自分を慰めるですよ。そのうち少しずつ普通になるといいな。




えーと、ドラマ面については≪凶笑面≫の題材を使った≪不帰屋≫でしたわ。
ていうか、≪不帰屋(かえらずのや)≫は本当につい最近にまで迫る題材だったからこそ凄みがあったのであって、、、そんな伝承になっちまってるような過去の話で殺人ってちょっと別の意味で怖いんですが。身勝手すぎて。
せめて近代付近に設定しなおすとか出来なかったんやろか。;
あー、でもそうなると凶笑面の謎解きが使えないのか。。。うーん。


≪凶笑面(きょうしょうめん)≫は、欲と学問的権威の絡んだ、ややっこしい展開だったから初っ端から作りにくかったのはわからんでもないけどなぁ。;
まあ、物自体にまつわる謎は一番センセーショナルではあるんだがね。




見てご覧の通り、途中の閲覧をすっ飛ばしまくり。
何人殺されたかも、どんな山場があったかもよくわかってません、ただ、原作知ってると叩いて捏ねて引き伸ばしたみたいな内容だしなー。
(襲われた蓮丈先生の過剰な女っぽさは鼻についた、、、もう少し自然にやってくんないかな、あの演出でもいいけど、俳優さんにすら合ってない。)


そして、民俗学に「呪い」は必須じゃありません!
呪いは呪いで、別個に話が存在するわ!!! 中世人舐めとんのか?!


あーもう、忠実にやりたがってるチームと、なるべく派手にわかりやすくって意思だかチーム内だかで争ってるみたいな作りでしたことよ。
でも母、「たのしー♪」って言ってたしいいのかなぁ。
崩した分だけ、なんとか人気頑張ってくれや。
てか、ぼんぼんとオリジナル展開を詰め込むか、本筋一時間で、残りは旅なり小ネタなり美食なり観光なり美形なりぶち込むほうが潔いよーに思うの→




「研究費だ」
は、明言です、あまりの良さにあの妙な喋り方でもおっけーです。
てか、ミクニ君苛めだけは(原作ではただひたすら扱いが軽いだけっぽ)、改変されてても一向に結構ですことよ、個人的趣味により。
(所詮、どこまでも趣味の問題なのですネ。)


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