『パイレーツ・オブ・カリビアン / 呪われた海賊たち』

≪密林.com≫

ちゅうか、冒頭から面白いっつったらきっぱり嘘かお世辞で。
全篇退屈かってったら、アクション嫌いでも見るところ結構あるんじゃないかなーと思うんじゃないかと思う、損した! 感はないのではないかしら。映画館で見ててもこれなら別に元くらいは取れたかな。
某映画の、元金髪エルフくんを見に行った方はまあまず、期待外れとしても。


女性人気は何故かヒロイン嬢が掻っ攫い。
男性人気はなんでか某雀な海賊が持っていったようだ。
(某エルフは男性人気は狙ってないと思うな。)




で、ところで設定が上手く把握できていない。
する気が全くないわけでもないが、まあいいやというのもかなり本音だ、つーか疑問っつってもなんでウィル・ターナーくんの血が必要なのさーっ?!
のみだがね。


あとの設定をややこしいと言ったら、鈍いと罵られても無理ないんでねーの。
伝説チックな海賊がいて、そこの船長のジャック・スパロウが裏切られて、残りは呪いに掛かり、なんとかその呪いを解こうとしている。
それに必要なのがウィル・ターナーの血。
彼が求愛していたのがスワン嬢、だっけか?
彼女が呪いを解くのに必要なコインを持っていて、それでウィル青年と間違えて海賊に浚われてしまった、と。


で、ジャック・スパロウとウィル青年は、彼女を救いに行くわけです。
別にジャックさんてのがそんなに善人なわけでもないが。
まあ、あれこれあって。と。


うん、たかが娯楽作品でも見てりゃあわかるだろうこれ。
つーか始まってから何分たとうと、適当に状況説明してもらえればそこからそこそこ楽しめるような、そーいう輪切り的な面白さがある話だと思う。
深みがあるとはまあ言わねーし、どんでん返し的な楽しみは皆無だ。
ストーリーを楽しむものではないように思う。娯楽だ。
「真実」くらいは、まあ、見つけ出そうと見れば不可能でもないかもしれない。




でもまあ、基本的にゃノリだよな。


んで、私の目当ては案の定、美形で強いヒロインなのだがね、名前が覚えらんないのはわざとじゃないorz
スワン嬢とウィル青年が言ってたのと、呪いの海賊軍団がターナー嬢(偽名だしこれ)と言ってたのしか記憶に残ってねーんだ。
暴れっぷりが、そんなに期待したほどではありませんでしたが。
(海賊たちと食事をしたシーンは除く。素晴らしい。ww)
(つーか、なんだよやってること理に叶ってんじゃんとか、そんなに傍若無人でもないじゃんとか、本気で思ってる時点で私のほうが変なのかもしれないが知らん。)


美しさが期待の120%だったので満足ですとも。
どんなこと言ってても、うろたえても弱っても脅しても美しいな。良々。w




うーん、ていうか、むしろ手堅くまとまってんだよな、予想よりー。
ジャックさんとウィル青年がいちゃついてるって誰か言ってたけど、拳を交わす系の友情だろうと思うんだよね、ていうか私の趣味的にそっちだし。
いや立場的に、お互いがお互いにそれぞれ含むところがあったので、遠慮っつーか譲り合いっぽくなっちゃったけど(実に惜しい)、この二人で言うなら一番好きなシーンは、最初の立回りだ。
ヒロインなぞ交えると関係が引き締まってよい。w
ていうか、誰もが思うだろうが、相対的にヒロインが一番男らしい。
彼女がいまいち暴れられなかったのって、男どものせいじゃなかろうかと思ってしまうのは間違っていますかどうですか、やっぱりウィル青年は危地に飛び込んでってしまう彼女の背中を守らなきゃな!
(しかしあの設定だと単に無謀な我が侭だ! うがーっ、惜しい!!)


もうちょっとスワン嬢とジャックさんが並んでるシーンがあるといいんですが、スワン嬢が友情を感じててもジャックさんが色めくのでちょっぴり楽しくなかったです、男ってこれだからいかん。
ウィル青年とはちゃんと徐々に関係が築けたくせになァ。
いかんいかん。
彼と彼女は似た者同士なんだよ、美女だからって、鼻の下伸ばしてどうこうできるとか考えちゃいかん(そして二人揃ってまた、非常にそっちは純情そうだ)。


そして案外、敵のはずの呪いの海賊集団、特にボスは妙なところで甘かったです。
単に殺すのが嫌だったんじゃなかろうかとか。
女にごく普通の意味でも甘いんじゃなかろうかとか(美貌とかじゃなく)。




2があるなら多分見ますが。
見ますが、期待ってほどでもないなぁと。
つーか、ヒロインが出てる別の映画のほうを見てこよう。
てか、この某エルフとこのヒロインの組合せでまたなんかやってくんないかなー、とかちょっぴり思ったり思わなかったり。