『仮面ライダー THE FIRST』

画面は掛け値なしにキレイ

『仮面ライダー THE FIRST』
監督:長石多可男
出演:黄川田将也高野八誠
  /小嶺麗奈


なんというかなんて言ったらいいのか。
むしろクレジットに脚本の名前を入れなきゃ駄目だろう! むしろトップにしろよ!! と叫んでる私は、なんだかんだと井上敏樹氏に関しては多分悪態ついたことないんじゃないかな? 単に、私向きの人じゃないっていうか。
愛してる人のがたまにキツいよねー、あの人ねー。
(もうそんなことどうでもいい、というレベルの人も相当数おられる。)


いつまで思春期続くんだろうこの人っていうか。。。


この人以外が「こういう」話を書いたら、後ずさって逃げるというか、ぶっちゃけ気持ち悪いというか。しかし彼に向かっては言えないよ。
正直、面白くないとかいくらなんでも雑いわー! とかはあるけどさー。
なに浸ってんだ、とかは言える人少ないんでないの。
むしろ言う人のがもっと問題あるような気がしないでもない。




いつものごとく「そういう」話です。
心当りのある人らは(いろいろ)各々覚悟するように、てゆか、重度のファンの方らはとっくに見ちゃってるよねー、という意味合いもある。


ただ、私的視点から見てもなんか良かったのは。
フツーの神経ならとても言えないようなベタ恋愛のセリフを、なんかすらっと吐きやがるので(あれ絶対、そろそろ神経麻痺ってんだよ! 役者!)、なんか思わぬところでとっても新鮮だったというか。
ちょぴっと陶酔しながら「アタシたち、今純粋じゃな→い?」みたいなノリではなく(ちょっと恋愛ドラマに偏見がありすぎです、そんな見方普通しないよ!)、あくまで極々真面目にやってるのでそこら辺が嫌味がない。


てゆか、陶酔は多分、別のところで消費しきっちゃったんですよ。
とても褒めてるように見えないのはなんでだ。




まあ、主人公+2号ライダーとヒロインのほーはともかくも。
もう一組の病院カップルは、まあ、その、花を供えてるシーンがやりたいという気持ちはわかったんですが、その感性にいちゃもん付けるわけじゃないんですが、「ああ、このシーンがやりたかったんだー、ぶわははは」と笑っちゃったし。
いいシーンなんだけど、悲劇に見れって言われても。
変なところで引っ張るし、、、いや、意地張り少年で尺取り過ぎっていうか、それ自体もいいエピソードだと思うけど、そっから少女があーなって、少年があーなって花! という締めに至る全体に感動しろって言われても...orz


いいエピソードが勿体無いから誰か助けたげてよーーーっ!!
という感想しか出てきません。


惑わされるな、断片はそんなに悪くないよっ。
あんまり俳優にも責任ないよっ、ていうか、もう上手く評価出来ないよっっ。




でも案外と本当に。
ヒロインが主人公の鼓動を感じてるシーンとか好きです。
なんていうんだろう、彼女が、そう、気付いたのだと口にする前になにを感じているのかわかったというか(これは監督の配分かなぁ?)、意識半分くらい余所にすっ飛ばしてたのですけどね。
あの、「どく、どく」という音はなんだかそれ自体が快かった。


顔を知らないけど、鼓動だけ知っているというか、そういう擦れ違いがあるのが(チャチいけどさ)ヒーロー物っていうのなら、あのシーンは正しいんだと思う。いやまあ、主人公ストーカーだけどなっ(えー)。
なんで事情を説明しないんじゃぁぁっ、と襟首締め上げたくなりましたが。
それはまあ、初代ライダーからそうだったしー。
(「罪を償うか、事情を説明する気になった?!」と詰め寄るヒロインのほうがどう考えても正しい、初代ヒロインとはそこらが違う。)
鼓動で気付く、というシーンをやりたいのならそっちは許す!
そして本当に奇麗に撮った監督に拍手ーー。


あと、適当に口先だけでヒロインのことを騙してるのかと思いきや、「アイツが欲しい!」とかたわけたこと言い出す、2号ライダーとかわりとオッケーです、ちゃらちゃら軽い雰囲気とどっちか欠けてたらいまいちだけどな。
意外性がぐー。w




えーと、どこまで説明出来るかわからんけど。
とりあえず、1号ライダーがとっ捕まって改造されて、ヒロインが悪の組織の粛清に巻き込まれてー、んでもって1号ライダーがその粛清に関らされてー、美しい雪の氷の結晶を見て正気に返りー(あー、あのシーンはわりと好き)、その場にいた...orz飽きた
誤解があったり、ヒロインの婚約者死んだり、疑われたり。
ヒロインの婚約者と瓜二つの男が出てきたりで。


今の時代にむしろ稀有な気がしてきました。
しかしまあ、雑いのは否めませんやね。どーにもね。