第5話「妙な陳情」

妙な陳情、というサブタイトルはまんまの意味。
ホワイトハウスでは(行政の中枢)、まあ通常業務でいろんな団体さんとの意見の摺り合わせっつーものもしているわけですが、普段「ちょっとこれは、いくらなんでも違うだろう」的な団体さんとも交流してみよー、という日を補佐官が作ってみました。
いや、微妙に昔からある慣習みたいなんですが。
あからさまに皆が疑ってるので正確な事情がわかりません。
(ちゃんと聞けばわかると思うけど、まあいいや、と思ってしまうー。)


狼? の専用道路だったかを作ろうという団体と。
ぶっちゃけUFOの記録を持ち込んだおじさんとがおりました。
しかし、後者のはきちんとデータがあるんだよね(UFOはこれだけだと単に≪未確認飛行物体≫、まんまの意味だったことがあとで知れます)。


前者のをCG。
後者をサム・シーボーンが聞いてしまいました。


CJは狼の可愛さとデータに。
サムはデータに負けてみました、あんな怪しい人なのにー。
やっぱり頭堅いんでしょうか。


多分、他の人らは割り当てをきちんと適当に流したっぽいですよ。
一体なんだったのか気になるなー、ケチ(尺取りすぎでは)。
「毎年、一人か二人は感化されてくるもんだ」とか、ラストのパーティで大統領がのたまってます。いやいや、なんで補佐官を止めないんですか一体。いや、狼専用道路はちゃんと援助するっぽいので全然構わないんですが。




パーティってのは大統領の娘さんが帰ってきたからです。
狙われたのは、次回か(まとめて見たもので;)。チリ・パーティ、私この缶詰なんかも有名っていうチリって一回見てみたいんですが、いや、見たことはあるけど食べてみたいんですが。
なんか食べてても気付かなそう。


そいであと、ジョシュ・ライマンが妙な悩みに悩まされてました。


いやいや、全然妙じゃないんですが。
むしろ人間としてはかなり真っ当な部類の悩みではあるんですが、なにぶん悩み方がおかしいんですよ。まず展開としては「核戦争が起こった時に、これでシェルターに超優先でぶち込まれることになりますよー」カードを渡されます。


そいでもって、そのカードが優先という名の切捨てであることに、賢い人なのでほとんど一瞬で気付いてしまうわけなんですね。
まあそもそも極秘だってんですから、気付いて当然ですが。


極秘だっつーのに、彼はその重みを分け合う相手を探して詳しいことを言わずに仄めかしたりして、しかし、周囲にその「カード」のことを知ってる人がいないのでほとんど精神の袋小路に追い詰められてしまいます。
彼が、些か拘りすぎのように見えるのですが。
どうも、彼のほとんど目の前で死んだお姉さんのことが関係するようです。
(彼に実際の責任があるとかではない。)


なのにとても描かれ方がコミカルでした。
そして、重圧に負けてCJにそのカードのことを話します。
彼女は自分は広報担当なのだから、必要ないでしょう、と彼を励ます、というのかなぁ、すぱっと割り切ります。ジョシュだって、必要な人材だからってだけなんですよね。もちろん(政治戦略が主な担当っす)。




彼の悩みは、だから筋違いではあるのです。
けれど、その悩みが近親者の死に絡んでくるとねぇ、ちょっと笑えるとは言い難い(いやそもそも前提が核戦争だけどさー)。アメリカは特にメンタルケアは基本だしね、ジョシュもすぐにカウンセリング受けてます、さすがに本物のトップシークレットなんで喋れませんが。
でもまあ、なんかコミカルなんですが、主に動き。


さて、彼の決断は。


というのは、もしかしたらそんなにこの回のテーマではないのかもしれません。ジョシュ・ライマンの決断がどうあれ、大統領と彼の首席補佐官は迷わずにシェルターに入るでしょう、大切なスタッフを後回しにして。
国のために。
そこになんの躊躇いもないのか、という設問を仕掛けても意味がないように思います。彼らにそんな迷いは許されない。
それが、彼らの冷酷さということではなく。


けれどだからといって、ジョシュの選択が「間違っている」のかどうか。
別に決めなくてもいいのかなァ。