水素イオンが空から降るし。
タイトルちょっと離れちゃったけど酸性雨の話。
酸性・中性・アルカリ性ってのは、まあわりと常識に近いし。
なんで酸性の雨が降るかっていうと、工場とか自動車とかがもくもくと黒煙を出すからだってのは、これは知識じゃなくて感覚でわかりやすい。
なのでちょっと面白みというのはないのだな。
いや、私にとってはだけど。
そもそも。
水はH2Oという存在なんだけども。
なぜか水素イオン(H+)と水酸イオン(OH−)という半端なのが混ざってるらしいんだな、イオンってのは電化を帯びた……んーと、電気のプラスかマイナスの資質を持っていて、ちーと不安定。
マイナスはプラスに寄っていくし、プラスはマイナスに寄っていく。
この前者である、水素イオンがどのくらい水の中に含まれているかで「アルカリ性→中性→酸性」が決まるとのこと。
後になるほど水素イオン(H+)が多い。
逆の水酸イオン(HO−)が多いとアルカリ性、となるはずなんだけど実際には水素イオンの濃度だけが基準らしい。
水素イオンと水酸イオンってお互いくっ付いて消えちゃうんだろうね。
これの濃度がpH、正式な読みは≪ピーエイチ≫。
ペーハーのほうが一般的な気がするけど、こちらも通じるようだ。
・「水素イオンが多い=酸性」だと酸っぱい。
ていうかイメージとしてはとげとげしていたりする、金属も溶かす。
・「水素イオンが少ない→水酸イオンが多い=アルカリ性」だとどうも苦いらしい。
山菜や野菜なんかに含まれてる灰汁(あく)と言われるものがこれ、ぬるぬるしていたりもする、石ケンもこれ。
ほとんどの汚れってのは酸性らしい。
アルカリは有機物を溶かす、という表現をされていたな。
人間ってのは、概ね中性、場所や人によって弱酸性だったり弱アルカリ性だったりする程度で。
土壌は結構幅がある。
日本の土はどうもアルカリ性が強いらしい。
もともと微妙な酸性を帯びている土地ってのもあるらしいし、それに見合う植物ってのもある。
有名なところだと紫陽花は土地の酸性度によって花の色が変わる。
「酸性雨」はこの名前のまんま、こういうバランスを壊すらしーです。
≪酸性雨による土壌からのアルミニウム溶脱とその影響≫
んー。土への影響はこんなところかな。
アルミニウムがどう毒になるかというと、栄養が届くべきところに替わりにちょん、と居座ってしまうくせに栄養として働いてくんないというごく潰し!
しかも栄養より届きやすさ数倍!!
べ、別に普段の生活なんて思い出してませんとも。。。
前にオゾン層のところで書いた窒素酸化物(善玉だったのにー。)や硫化硫黄なんてのが雨を酸化する代表的物質。
もくもくと工場が出したり、車がぱっぱか吐き出してるソレです。
これも例によって紫外線に壊されて、雨に混じり。
あとは地面に辿りつくまでに空気中の酸性物質も混ざり。
植物が育つために使うアルカリ分を土から奪い、しまいにはアルミニウムを溶かし(ry
土地が痩せるってのは、なんか無条件に悲しいのです。
てか、もとのもとは、そんな金属に近いものが地球という本来の姿であって、滋養に富んだ生命力自体の弱い(価値の高い)植生を育む土ってのは。
今までの生命の蓄積なのですね。
アルカリ質の土ってのは、要はなんかの死骸入りの土っすよ。
植物もあるけど、動物もあるでしょーねぇ。
そっからにょきにょき生えてくるもん喰って生きてるですよ、人間て。
いやそんなことはともかく。
その蓄積をがんがん削ってる最中っす。
いやもう、いつまで蓄積持つんでしょうねぇ、真面目な話。だって石油製品使うと酸性雨なんだし(変に濃い濃度はなくても)、騒いでなくてもさ。
いつまで持つのかなぁと。うーん。