『紅の豚』

まあ要するによく見てナイ

『紅の豚』
出演:森山周一郎
出演:岡村明美
出演:加藤登紀子


まあ、関係のない話なんですが、「紅豚」というと中国ではイルカのことらしーんですが、このタイトルの本読んでる間中、男どもに会うたびに、
「飛べない豚はただの豚さ」
と言われ続けたよ、、、バカorz
しかも口調まで見事に同じなんだよ、もーっ、誰に言われたか正確な人数すらも覚えてないしっ、最後のほーでは殴ってた気もしますー。


なんで昔っから周囲の男比率が高いんだろう。。。
(それは完全に関係ナイし。)




なんか甲斐性のないブタさんが主人公、つー異色作です。
映画を映画館で見るっつー習慣がほぼないので、こないだ始めて見たのですが、元人間さんとは露知らず失礼いたしましたですよ。
なんで呪われたかも覚えてないけどー。


このブタさん、悪い男で飛行機乗りで、賞金稼ぎなんちゅーヤクザな稼業で女の人にモテないわけがすでにしてないのですが。
なんでだああ、と泣く男の気持ちがわからんでもない私は若干複雑です。
やーい、もっと泣け。




ブタさんは空しか飛べないのだろうし、多分なんか自覚してるような気がするし。
もしかするとそれを誇りに思ってるのかもしれない。
空から降りたら生きていけないかもしれないことをだ。


だから彼をして「駄目な大人の男」と呼ぶのはまあいいとして、それが戦争の協力をこばんだというところとつながるのかがわからない。
(日本の映画評だ、プロか素人かなんて知らね、全体のレベルは高かった。)
だから少年の見本にはならない、つー展開がますますわからない。


アメリカの上流家庭の徴兵逃れじゃあるまいし、根無し草の彼は、家族に危害を加えられる心配をしなくてもいいということはあるだろうけれど、生半可の根性で狂気に逆らうことが出来るわけがないだろう。
ていうか、少年は「戦争の協力をしてこそ一人前」なんて意味になる。
たかがフィクションに向ける言葉でも、ちょっと穏やかではない。


むしろ彼が、唯一、誰にでも誇れるのがそこくらいだろう。
それすらも当人怠惰で済ませるのかもしれないが。


それとも空でしか生きられない男が、空を壊すことに参加できるわけがないという、もう少し生活に直結したことなのかもしれない。
遠い国に参戦するのならともかく。
故郷の土地での戦争は嫌だという人がいても私はおかしいと思わない。




軋む世界を背景にしておいて、女たちは踊りを踊るように一人しか乗りこなせないような性能の、速いだけの、効率と頭の悪〜い飛行機を造って。
空でしか生きれない馬鹿な男を空に飛ばす。
空から彼を落として名をあげようとする男たちが群がる、麗しい歌姫は彼を待ち惚ける、勇ましい少女は彼の飛行機の設計をしたまま付いてくる。


気障な男は歯軋りをしてブタさんを羨んで決闘まで申し込む(理由は違うだろーう、違わないような気もするが)。
決闘が終わったところで、はいさようなら、といわんばかりに幕は閉じる。




あ、なんだちょっと昔からこうだったのだな。。。
母は見終わって「フランス映画よね」とぶつぶつ言っていたな、観念的というか説明がないのだそうな。


私はまあ言いたいことは一つだ。
ブタさんは決闘の成り行き上、賞品となってしまった設計士の少女から、勝利の際にキスを受けたのだが、どうも、、、その、“呪い”が解けた模様なのですよ。




ブタさーん、顔見せてーーっ!!
(少しくらい名前覚えようとする素振りがないんですか。)