「されど罪人は竜と踊る」
- 作者: 浅井ラボ,宮城
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/01/30
- メディア: 文庫
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超正直に、「毒舌系」とか言われるのですがそんなことはありませんヨ、かけらも愛してないもののことは存在ごと忘れますもの。
嫌える、というのはそれはそれでなかなかの感情の動きと思います。
つーか、私に限らんとね。
6巻時だかに、タイトルに入ってるのに竜関係ないなー、と無理に竜を出したら、全存在中一番誠実になってしまって作者氏がちょっと落ち込んだとかなんとかorz
あああ、竜と人間は一応の小康状態とはいえ対立しているというのに、悪は人間側なんだよね、というそれも最近、そこそこ多いラノベ展開なのかもしれませんが、つられて落ち込むんだよなぁ、なんでかしらね。。。
あーとその、なんつーか、多分、「悪」が異様にきちんと書き込まれているからなんじゃないかと思います、たかがラノベってまた繰り返すけどさ。
ああ、同じ状況で僕もやるな。
というのはなかなか稀有なのではないかと思います、そうじゃない大黒幕とか、純粋な敵とかはいるんだけどな、主人公'sが本当に相手にしなきゃならんのは別に彼らじゃないんだよ。
そんなのは脇のストーリーにすぎないんだ。
のくせ、善意がおかしくなってしまったんだ可哀想、とも書いてくれない、その罪に対しての覚悟すらない、絶望して狂っても時々現実に戻ってくる。
“彼ら”のタイプは様々だが。
本気で嫌悪感むき出しにしてた、「大人」(あながち嫌味ぢゃない)の人のことも、わからんでもないのだな、自覚がない中学生か、もう痛くないくらい開き直ったかじゃないと正直ちーとキツいよ。
気持ち悪いけど多分次も読むよ、てのは逆にカコイイさ。
だって、ラノベ読むだけで馬鹿にされてしまうのにさ、そこまで曝け出すってちょっと難しいだろう、本気で弱みだもん。
で、「自分はそんな凡百とは一味違うッ!」という高校生とか嫌いよな。ヲタ系特に。
わかるわかる、超わかる。ていうか、私も時期違えば絶対同じこと思ったよ。だって当時キレイゴト言ってても生きていけたもんなぁ、醜いことなんて選択しない自分トクベツ、と思えてたよ、あっはっは。w
で、ちょーどその、想定高校生くらいをそのまま成長させたよーなのが主人公・ガユスです。
この人はこの人で、その代償払ってっけどね。
あとプラス、“剣舞士”とかいう、いかにもな単語を捧げられているのがその相方のギギナさんです、主人公すらついうっかり、うっとり見惚れる超美景。
景じゃないだろう、景じゃorz
(ちなみにゲイも違う、、、なにを言いたいのだ私の無意識は。inフロイト)
他にもちょろちょろいるけどー、まあ省略して。
日々を金欠ですごしているガユスさんは、なんか強いらしく、≪錬金術士≫の称号はとある漫画の流行以来影を潜めましたが(作者さん同士が友人なのだそーな)、ギギナさんとセットで超絶強いらしいです。
なので、国の要人の警護っぽいものが依頼で廻ってきました。
要人、つーか枢機卿です、何教かは知りません。
そんな聖職者いやー、と泣くほどに愁傷な趣味はないしな(歴史とか好きだとやっぱりねー、なんつーかねー)。
で、依頼を廻してくれた当の古い友人との、まあ諍いのようなものもあったりなかったりしつつ、守られている側の枢機卿はとっても、すんげぇ難ありでした、と。
もうなにやったか、なに言ったかも覚えてないよ。
いや、詰まらなくはないです、大変面白かったですよ、内容忘れたけどな。まあとにかく黒いんだ、それだけだ重要なのは。必要なら思い出すさっ。
えーと、あと。
そもそも「悪口雑言ファンタジー」とどこぞの紹介で書かれていたのですが、ごく普通にじゃれ合っているようにしか見えないのは、私自身の毒のせいか?
なんというか、感情の擦れ違いで殺し殺されたりなんてことはまあ結構あるかもしれないけど、喧嘩別れとかはなさそうだよなっていうか。
あれ、いや、別にそんなに仲良さそうに聞こえないな。んー?
むしろなんですかそのぎりぎりの関係って感じだ。
依存、と言い切ったとある人の言葉って、正しいんじゃねぇのかな。
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