推理、その7

≪沙都子の悪意≫を書いておいてなんですが、特に積極的に彼女のことを疑っているわけではないです。
簡単に言っちゃうと、一番疑ってません。
圭一やら××並。
この二人を疑っていないというのは、ほとんどの舞台裏がすでにバラされているからですが。それ以上のことはないと考えるわけです。
(あるとしても善意、もしくは巻き込まれで主体じゃない。)


沙都子ちゃんもそれと一緒。
書いた以上のことを疑っているわけではありません。あれでほとんど全部。
あと、兄の悟史に触れてないのはわざとです。
まあさすがにどの篇でもあれだけ存在感があるから、わざとだって気付いてもらえるとは思うんですが、念のため。;


という前提で、過去の連続事件。
北条夫妻の転落事故からまず行きます。


状況をくだくだしく書くのは止めておきましょうか、可能性としては。
・事故。
・全くの他者の殺人(強盗目的などですね)。
・いわゆる傷害致死
・関係者の計画殺人。


まず、上から二番目を除きます、その場合痕跡が残るからですね。
事故については、可能性としてはもちろんありますが、論ずる必要はないので外します。


傷害致死、というのは「なんらかの目的があって、北条氏(もしくは北条夫人)を脅すなり、怪我をさせる程度のつもりが誤って死亡事故になった」という意味合いです。
夫妻以外の人間に過失のある事件や。
もしくは衝動殺人も、この場合はこの括りで構わないかと思います。


この状況を成り立たせるために、ネックとなる点はなにか、というと簡単に言うと「最初に死んだ夫妻じゃないもう一方」。
一人目はふいをつけるか、最初から事故でしかなくても、二人目は難しいわけです。
人が死ぬのに加担したのを目の前で見られてしまったのだから、もう一人を手に掛けることもあるでしょうが。普通暴れるでしょう。
暴れれば痕跡が残ってしまう。


そんな仮定よりは、二人同時に事故にあったというほうが自然ですね。
その“事故”が誰かしらの過失のものであったとしても、かな。


あと、このラインだと、ちょっと突飛な気もしますが、夫婦のどちらかによる無理心中というのもありえるかもしれません。
なんなら死体の見付かっていない北条夫人は生きている、という仮説を立ててもいいですが。。。
それ以上をそれで考えようとすると、限りなく妄想になるので割愛。




ここらを踏まえたまま、最後の≪計画殺人≫にいきましょう。


犯人の可能性があるのは、夫婦のどちらか、沙都子ちゃん。
他の村の関係者には祭の当日だし、アリバイがありそうなものですが、これも相手が「北条」であるのならば口裏を合わせる可能性もあるとして考えに入れます。


あと、これをここで触れるかどうか散々迷ったんですが。。。
夫婦の旅行が、なんらかの目的のものであったとする、なんていうか、「特定の人物と会うことが目的だった」という可能性もあっていいのではないかと思います。
これが上の、村の関係者であってもいいわけです。


つまり、「北条」に好意的であるという裏の顔がある、しかし、村の信用を得ている存在。
これに関しては、またどこかでまとめて触れます。
まあ、これも飛んでるっちゃあ飛んでる仮想なんですが、「村人の信用」の変わりに、もともと北条への悪意を持っているハズのない立場であるから、特にアリバイが調べられるようなことがなかったと置き換えても構わないかと思います。


つーか、綿流しの祭は、4年の事件で盛り返したという話ですし。
2年めのこの年には、まだ「祟り」の噂の影も形もなかったはず、祭に出ていない人物がいても特に不審には思われてなかったかもしれませんね。


あー、疲れたorzぇ


見ればわかるかと思いますが、この件、過失事件であっても計画殺人であってもほとんど条件が変わらないんですよね。
いずれにしろ、夫婦二人が対象であり。
沙都子がいる。


旅行スケジュールの合間などでは。
どこかの段階で、誰かを誤魔化さなければ痕跡をなくすことは出来ない。
正直、完全な敵対者が犯行を行うには、ちょっと荷が勝ちすぎているように思います、はっきりいえばそんな危険の大きいことをするメリットがあるかどうかわからない。
祟りもまだ、この年では認識されてないわけですしね。
その日に起こった犯行が隠される、ということもまだないでしょう。


「祟り」そのものの演出のためというのなら、まあ、そういう無理もわからないではないのですが。。。
私は前に書いた通り、あまりその可能性は考えていません。


次は、古手氏の突然死です。
(推理一回伸びました、北条夫妻がこんなに長くなるとは。;)