沙都子の悪意

感想パートではなくて、どちらかというと推理パートに属すのかな。
このあと推理の7と、暇潰し編と、もしかしたら目明し編まで感想やるかもです(基本的に感想してから推理)。


なんでか今、間違えて推理を書いてたよorz...消し消し消し


最初から読んでれば気付かれると思いますが、私は部活メンバーを嫌疑対象から外してません、すっかんと。
うんまあ、単に私本人の性格というのもあると思うんですが。
けらけらけらけらと楽しそうに笑って、なんだかんだと揃って圭一のことを大切にしていた彼女らの真意は疑ってませんよ。そこに裏があるとは思ってない。
でも、悪意を持たない。持っても甘さや、未熟であっても義憤に近いものである圭一を特別だと思うってのは、逆に心の中に「影」みたいなものを持ってるからこそであるような気がしてしまうのですよ。




特に断りのない場合は、祟殺し編です。


最初に違和感を持ったのは、魅音の「沙都子はこう思ってる」という話でした。
沙都子は、他人に助けられることを是としない、一人で耐えるのではないかというあれ。
なんであんな事態の中で、ああもすらすらと喋るのさ。;
圭一も喋るけど、あれの真意はわかりやすい。
むしろ、あそこに関しては、圭一も甘かったと思うけれど、魅音のほうが不気味でした、反発するほうがまだわかる。


詩音ほどじゃあないけど魅音も、沙都子には偏見があるのかな、と思わせるエピソードでしたね。
そして、その魅音の「決め付け」がそのあとの圭一を支配する。


つーか、あの言い方では、沙都子が悪、とまでは言わないまでも元凶で。
沙都子が反省している、という意味ですな、要するに。
でもそれって、最初の虐待、義理の父親の件が、沙都子の一方的に仕掛けた作り話でなかったら成り立たないのではないですかね。
最初の時に、児童所職員が義理の父親に丸めこまれて。
次の時もその時の偏見で救ってもらえず。
そして、最悪のケースですら実際にはなんの役にも立ってくれない。


その状況下でなにを反省しろというのですか、日々の態度?
そんな余裕があるか!


そして、肉体的なものではないのかもしれないけれど、「虐待」があったのだろうとしか思えない描写が存在する。
つまり、魅音の推測は意味がないはずなのです。
なのに沙都子は、表面上、そうとしか思えないような振る舞いをしている。


人の助けを借りようとはせず、あまつさえ虐待者を受け入れようとしている。
ように、見える。




ここで、祟殺し編クライマックス。圭一との最後の会話を見返してみます。
自分へ加害を与える相手だと捉えてしまった圭一への敵意、そして突き落としたのって、本当に恐怖で混乱してだけのものかなぁ?
ちょっと鬼隠し編の圭一を思い出しました、全てが敵に見える。
そしてプラス、沙都子は「祟り」が敵対相手と思っているような節がありますね。


本当に沙都子、与えられる虐待を「受け入れて」いたのかな?
むしろ外から見たらそう見える、そして多分、虐待者である叔父にもそう見えていただろうってのは、牙を砥いで、チャンスを窺っていたといういたということでないのかな。
排除の。


誰の力も借りないってのは、誰も頼りにしてないということ。
二度も裏切られた公の機関を、穏当な手段をアテにしていないということ。
もしくは、親しい人たちに対しては、自分の行動に巻き込めないというふうに感じていたということではないかと思えるのですね。


これ以降は、推理で扱います。




そしてあと一つ、特別編(雛見沢村連続怪死事件 私的捜査ファイル(仮))から。


簡単に言うと村人の財布が3個を残して消えていた、という内容についてです。
村の全滅から、かなり早い時期に起こったようです。
これ、この財布の盗難に関しては、ほぼ多分、沙都子ちゃんのやったことではないのかと推測しています。
条件はいくつかあるのですが。。。


・「生きるため」以外の理由でそんなことをするハズがないとする。
・無関係の者であることは考えない。


簡単に言えばそれだけです。
財力のない子ども、そして公に助けを求めることが出来ない。という条件に、あのタイミングで当て嵌まる子が他にいるとは思えないのですね。


正直、財布の件は比較的納得できる内容なのではないかなー、と思います。
ただし、この前提でもって他の状況を考えるとなると。。。
あまり愉快な話ではなくなるようです。