「暗夜」1

暗夜 1 (キャラコミックス)

暗夜 1 (キャラコミックス)

≪密林.com≫

通しタイトルがあるのかないのかわからず、、、とりあえず紹介ページのでお茶を濁したんだが、「ロマン」削りそうになったよorz
浪花節みたいのは苦手なんですわ。;
(≪香港ロマン・ノワール≫から漫画家名に変更しました。)


で、暑っ苦しくてねちっこい設定です。
香港映画ってのが、なんつーかこういうノリのものであるらしくて、どなたか精神ホモ集団とか呼ばわってたなぁ。
うん褒め言葉。
私は未経験なのですが、突き抜けて馬鹿馬鹿しい域にまで達していたら逆に好きになる性質なのでどうなるかは全くわかりません。どーかなーどーかなー。




「傷口」「殺手」と続いて同設定の三つ目のお話。
飛(フェイ)は男が惚れるタイプの色男、なんかへろへろしている尹(ワン)。
城仔(センジャイ)は、あんまりにも「いい子」だったので脳みそがスルーしていたのですが、最近なんとなく慣れて好きになってきましたよ。


彼らは揃って組織、日本でいうところのヤクザさんです。
あっちに独特の言い方があると思うんだけど、そこら辺はよー知らん。
中身も純真で見た目もなんか可愛い城仔が組織トップ。
なんか旧いタイプの血族支配で先代が死んだのでその後釜、飛が完全に彼についてるからともかくとして、そうでなければまあ収まらなかったでしょうね。
そーいう話も実際あったし。もうちょっと事情はややこしいんですが。
まあ、求心的な柱は飛。
尹さんは引っ掻き回し役みたいな感じ、過去に裏切ったりもしてますが。


んでもって、彼らのナワバリの警察署に、「血の公爵」というあだ名を持つ警官が赴任してくるところで幕開け。
(つーか平警官なわけないのに、地位が書かれてないぞ。;)


なんか知りませんが、このヒトは黒社会を思いっきり憎んでいて。
どういうわけか、普通に汚いことをやる組織よりも、潰したら近隣住人に恨まれる、とまで認識している城仔たちの組織のほうが気に食わないらしい。
ていうか、心理トラップ仕掛けるとか、無抵抗の人間に撃たせて正当防衛に見せ掛けるとか露骨にやりすぎ。;
裏があるんだろうなあ、とものすごく思わせます。
うむ、いい感じにベタベタだ。嫌いではないです。
ていうか、周囲にまで「あれ?」と思わせるというのはベタどころじゃないかもな。




同じく警官のトイは可愛いなー。
いちおー黒社会の城仔と、清く正しく明るく太陽の下で密談をしている辺りどーかと思います、ちゅーか、シマの子飼いの店で話し込んでても溶け込んでて目立ちすらしないんかい。w


自分が補佐することになった、「公爵」さん、デュークをなんだかんだと心配しています。
携帯電話で、なんか変なこと言ってたしね。
誰だかわかんない相手と、九龍(クーロン)、奢門(チェームン、どちらも地名)を血にそめてもとにかく潰せ、とかね。
うっわ、傍迷惑ー。


うーん。自分で言ってていまいち白々しいな。。。


まあとにかく紙面上では、いちゃいちゃいちゃいちゃ、男どもが引っ付いてんですわ、女めったに出てこないけど、出てくると毅然としておりますです。
つーか、肉体関係のある男同士っつーのも前いたけど、なんか殺伐してたよなぁ。
まあそこはなんとなく、そういうものなのかも。
札付きの「裏切り者」尹も飛にべた惚れだしさー。
城仔のことも可愛い可愛いっつってて(中身ね、真っ直ぐなんですわ)、今回また裏切った、ということになってもなんかピンとこない、とトイが言うのですわ。


裏切りってのは、別の組織に情報を流した挙げ句、当人ごとぽいと移動しちゃったってことですわね。
その組織のほうは、麻薬もやるわ、人を殺すわと黒いのですがー。
まあ今更、だよなぁ。
城仔を頭にするような組織、真っ白いとこに何年も燻っててねぇ?
ていうか、こういう目立つ人間が裏切るのは、よほど大きな事情か組織間の切羽詰った敵対関係がない限り効果が薄い、ちまちまと麻薬の上がりくらいでてめぇの身を削りはしないでしょうな、実際。
むしろ、目立つ彼を隠れ蓑にして、小さいものが動く、というほうがありえそうな話。


城仔の側に他に裏切り者がいるのではないかという話と。
警察の内部の、デュークの事情と目論みとか。
軸があるにはあるのですが、どちらもほとんど進展しないままに、なにでページを費やしていたかというと、いちゃいちゃいちゃいちゃべたべたべたべた。。。けっ。
「裏切」っても変わってねーじゃんかー、信用してんですかそうですかっ。




まあ、城仔とトイとか。
城仔、飛、尹の三人とかのじゃれあいが可愛いと思います、トイとデュークもそこそこ。


間違ってもカラー・ピンナップみたくに、飛・尹・デュークの絡みとか見たくありません、命狙うのと愛を囁くのと同義みたいなところってなんとかならんのか。;
そーいや、今までの話もそーだった。。。
銃ぶっ放して、爆弾に巻き込んで片腕持ってって、本気で殺そうと立ち向かってきて、それが「こっち向いて」という意味なんだからな。
それ、素直に最初から言えばいいんじゃないのか?!


もちろん、別に嫌いではありません。
突っ込みながら、意外と本気でイラつきながら読みますとも。楽しいし。