13「愛でなく」Ⅳ

≪密林.com≫
今日買ってきて忘れていて、今読み終わったところだ。
基本的にシリーズ物は1巻から最終巻、もしくは最新巻まで書く気になれなければ書きたくないというコレクション気質なのだが。
これは別。
なんつーのか、これにそこを拘っても意味ない気がする。


伸たまき、という飾り気のない名前から、わりと最近「獣木野生」というペンネームに変えてしまって、ファンとか腐れ縁とか(好きとか嫌いではなく、なんか隣人みたいにして彼女と付き合い続けている読者も多かろう、そういうヒトだ。)を嘆かせていたのだが。
環境運動がもとになっているらしい。
けもの・き・やせい。
まあ、、、もう少し回りくどくしてくれてもいいような気がする。


ところで私のヒーロー像というと、どうもこの話のJ・B。ジェームス・ブライアンのようだ。
原風景に近いところに染み付いているらしくて、最近文庫になったこのシリーズを本屋で見掛けるまで記憶にも残していなかった。
単純な憧れや理想というものに、一番近い架空の人物だと思う。
つーかどうも、ジェームスの好みは、私の好みの原型になっている模様。
でもなぁ、高校生くらいの時に当時かなり進んでいたこのシリーズに会ったのだから、遅いような。。。
少なくともなんで忘れるかな、すっかんと。


しかし、この巻は全シリーズで文庫13冊め、このタイトルのもので4冊め。
ここで語っても意味がないような、まあいいや。




ジェームスの説明をしようと思ったのだが、どう頑張っても長くなりすぎるので諦めた。どうせ別の巻もおいおい書くつもりだしな。
行われているのは、環境会議と愛と運命のせめぎ合いのようだ。
環境会議はそのままの意味。架空のものだねこれは。
まあさんざん引っ掻き回されるのだから当然か。
こないだ環境会議を調べることがあったのだが、今まで行われていた国際会議の数が非常に少なくてびっくりした。それだけ大変なことだということなのかもしれないが。


愛はいろいろ。
いろいろとしか言いようがないよな、魂の共有とか言っておきながら女の貞操に死ぬほど拘ってたりする少年もいるわけだし。同じ重さで描かれるけど。
うん、このシリーズ、というか作者さんの特徴だ。
「人生で大切だ」とされている立派なことと、実に下らないどうでもいいような、見栄とか、見っとも無さとか、ミーハー、薄っぺらいのだと云われるような感情でも全て同じ比重で書かれる。


私には真似出来ん。羨ましいな。


しかし、猛獣とか、美形のアフリカ人(?)の格好した「運命」ってなんのことやらわからん。;
少し彫りが薄くて東洋人系で実に好みです。本気でどうでもいいんだけどさ。
そういえば、ジェームスはライオンが好みのようだね。


いや行く先々で時々襲ってくるんだけどね。
これらはよくわかりません。
「愛でなく」の章の最重要テーマではあるようだ。
つーか。。。説明しようってのが間違っているのかな?




とりあえずジェームスは、カーターにピアノが弾いて欲しいようです。まる。
私もカーター好きだけどさ。
その状況下で他のことごりごり押し出してまでという情熱を傾けることが出来るかというと出来ないというかいっそ素晴らしい。


ジェームスがカーターを好きな理由は、わかるっちゃわかるんだけどね。
今までの彼の人生の中で、彼を愛して、彼のために人生とか命とか丸ごとうっちゃったような人なんてのにも事欠かないのがジェームスさんだけどさ。
何人も死んでて、それでも彼を思ってるけどさ。
それだと一緒に側にいれないよね。
寂しいよなあ、なんか。


ジェームスには、運命と身体を共にする青年と。
感情と命を共にする女性と。
現在調停中、どーなるかなー? というような恋愛の入り口の相手のシド・キャロル先生なんてのといるわけなのですが。


カーター別腹、ちゅーか、上記3人誰もそれを不思議に思いませんふざけんなー。
まあ、青年は最近自立してるね。




ジェームスさんは巨人さんです。
天才で、マフィアの超大物の血縁者で、幼少時に誘拐されてその誘拐犯を殺して、そのあと自分から刑務所に潜り込んで。
カーターに出会うまでずっと塀の中にい続けました。
生き残るために。
その生まれもったとしかいえない能力を、よくないことに、誰にも、使わせないために。


カーターと出会って、アンジェラと暮らして、アンディが来て。
どんどんどんどん仲間も身内も増えていって。
環境の国際会議にまで興味を示して、楽しそうですね。とても大変で、ジェームスの頭でもなかなか追いつかなくて知識を共有してる彼女と二人分フル回転していたり。


それでも彼の巨人であることを、利用しようというのがいろいろと来るのだけれどさ。
動物が好きで、今はアフリカに夢中で。
会議で、マスコミの前で発言をする時も「自分のため」でしかないと言い切る。


テロリストは襲ってくるし、変な幻影もやってくるし。
んで、カーターにピアノを弾かせようと忘れず画策しているし、襲ってきたライオンが好みにジャストフィットしたらしく大喜びだ。


わけわからん。w


んー。
会議については3巻、人間関係については2巻辺りで書くのが妥当かな?