推理、その2

前日の続き。

さてそうなると、1)を考えるのは時間が経ち情報も少なくて難しいので。
2)周辺のことをまず考えてみましょうか。


2)で起こってる事件は二つ。
カメラマン・富竹の自傷死、これは三篇ほぼ状況変わらず。
看護婦・鷹野三四の死。
これがややこしい。
なんせ主人公やら村の人間、果ては警察まで会ってるはずの時間に死んでいたという検死結果が出ている篇が存在する(第2話:綿流し編)。
これも、そんな検死が可能なの? という疑問は差し挟まない。ゲームのルールだ。
これは他の篇でも同じなのかそうではないのか。
とどのつまり、情報の伝達があるかないかの違いってこともあるからね。


簡単に鷹野さんの死の辻褄を合わせるとすると、まあ誰でも考えつくだろうけど死体の照合に使われた歯科カルテのすり替え。
全身が黒焦げにされていたんだからそれは可能だろうね。


ただ、そうなると鷹野さん本人はどこに行ったか。
もしくはもっと簡単に誰が死んだか。
一番わかりやすくいうと、「そんなことをするメリットはどこにあるのか」という疑問が出てきてしまうけどね。
ゲーム内の辻褄を合わせるために事件が起こされるなんてことは、ゲームだからこそありえない。上の事態が起こってるのだとしたらなおさら、きちんとした理由のもとでそれが起こったと説明がつけられなきゃ意味がない。




しかし、それを言うのならば、「なぜその二人だったのか」がまず疑問だけどね。w
綿流しの祭の晩に宝物庫に入ったからだというのは、理由として除外。
なんでかってぇと目明し編の詩音が漏れ聞いた、園崎当主と魅音との会話がある。
彼女らは富竹と鷹野の宝物庫侵入を知らない、それに一緒に入った詩音と圭一がどうもそのことでは狙われていた形跡がない。
それなのにすでになにか富竹氏のことを敵対視している。
挙げ句すでに起こっていたその死は知らないようなんだよね。
(ただし、死の情報を知らなかったのは、魅音だけかもしれない可能性はある。)


ちなみに富竹氏、特別編の冊子では、公安の人間の可能性が示唆されている。
これはありえることなんだよね、ちーと色気がないけど、名前が偽名であり身元が辿れないということがすでにゲーム内でも明記されてるし。
その後、そんな身元であるという異常事態にあまり警察が動いたという事実がない。
これは続く事件やら、事件の特殊性のせいもあるかもだけど。


ちなみに公安の人間であるだけでは殺されない、と認識します。
暇潰し編の赤坂氏のこともあるしね。
ていうか、彼が前例だとむしろ好印象があってもおかしくないかもしれんね。。。
つーか、組織の人間をほいほい殺しても無意味、後釜が来るだけだもんな、つーかさすがにそんなのが続けば表立っての捜査になる可能性がある。


ただ、殺されるべき人物、というのに当て嵌まらないかというとそれも否定です。
積極的な殺意までは産まないまでも、舞台仕掛けのために殺したとしても胸が痛まないだろうという位置ではあるかもしれない。
これは1)の延長上に置いてみるとすっきりするかもしれない。
富竹のことを、無関係で好意的な余所者、と圭一が考えていたのは少なくとも裏返っているわけですしね。
1)の連続した事件の被害者程度には関係があると見做せなくもない。


まあそれも、富竹氏が公安であると仮定してだけどね、ただ、そうでない事件関係者かもしれないという場合でもこれは同じ。
そして時期、行動からしてその可能性は結構高いでしょう。