鬼隠し編

簡単にいうと、古い歴史のある特殊な村で。
ダム建設反対運動の真っ最中に起きた事件以降、その同じ日に5年連続で事件が起こる、全てはつながりがなく単独で終わっているが。
とにかく続く。
その日というのは、村独自の祭の日“綿流し”。


さて、今年は?


というような全篇に通じてあるテーマの一つを、もっとも感じさせるのがこの篇でしょうな、2篇め以降は、ヒロインたちと事件との関わりに特に驚くようなことはないかと思いますが。
この話はともかくついていくだけで精一杯。
あ、それぞれの篇は、平行世界で起こっています。
時間の経過じゃなくて、「別の展開を見せたそれぞれの事件」。




今年の事件は主人公やヒロインたちとも淡い交流があったカメラマンの死。
喉を掻いて掻いて掻いて、血が吹き出るまで掻き続けての自傷死。当人以外の手で行われたという可能性は全面否定されており(検死でそこまで断定出来るのかな? という野暮なことは言わない、そこがゲームのルールだということです)。
しかし、また自殺とも表記されません。
異常だもんね、主人公の口から語られた“想像”が怖かったorz
2篇め以降でもこの事件は起こるのですが詳細に語られることはなくて、正直ほっとしたな。
(このカメラマンとの関りも薄くなったり濃くなったりするんですわ、その関係かも。)


優しい同い年の竜宮レナちゃんがこの篇のヒロイン。
漬け物作って持ってきてくれるわ、毎日毎日一緒に登校しようと待っててくれるわ。。。
ちょっと褒めると真っ赤になってしどろもどろになるわ。という紛うことなきヒロイン体質。
照れくさいなー、と思いつつも、ついついからかってしまうという主人公のさっぱりとした性格がなかったらちょっと辛かったかも?


可愛いものが好きで、その対象は多岐に渡り。。。つーか脈絡がわからん。
年下の二人の可愛いクラスメイトの女の子に向ける愛情が一番強いっぽかったです。w
「お持ち帰り〜」てなんじゃそりゃ。
だいたいは笑って済ませられるのですが、マジか; と冷や汗を掻くシーンも若干なきにしもあらず。


この子の、変な面や優しい面や、別のヒロインたちとの交流をしながらのんびり暮らしてる主人公なわけですが。
なんとなく妙なものを生活の中に感じ始める。
いや、向こうから近づいてきたわけではないのです、主人公の好奇心が知りたいと思わせる。


ただ、その好奇心自体は、ちょっとした過去の事件を知りたいという以上のものでは到底なかったはずなのです。
けれど軽い気持ちで聞いた主人公に対し返って来たのは過剰の否定。
もしくは、そんなこと自体が存在しなかったという完全な無反応。


そして結局、毎年の事件を外部の情報や、外のあまりいい先入観を抱いていない上、長年事件を追っているという警察の人間から聞くなどという、逆に最悪の知り方をしてしまう。
多少の事態の全貌を知った今から思い返してみれば、与えられた彼女らの情報のほとんどは、彼女らの「悪」の側面でもなんでもない。
悲劇に関らざるを得なかったというだけのことです。


一つだけある、当人が加害者であるというレナちゃんの事件も、村で起こってる事件とは全く関係ない。
(祟りを認めたとしても無関係です。)
しかし、プレイヤーたる私と、主人公はそれを疑心暗鬼の裏づけとして受け取ってしまうわけです。
上手いというか、酷いかな。かな。。。orzしくしく




この事件に関しては、余所でいくつか出ている、主人公・圭一の疑心暗鬼が作り出した被害妄想が引き金になったという意見に全面賛同。




唯一現実に起こった、カメラマンの富竹さんの死は、これは余所の篇でも共通して起こる事件なのでこれを推理するべきだったんでしょうねぇ。;
それどころじゃなかったやい!


全篇に通じる推理に使えるかもしれないのは、切り取られた手紙の部分。
でもこれもな。。。
主人公がどこまで現実を見ていたのかわからないので「ほぼ多分、彼の死後になんらかの手が加えられた」としかわからないんだよな。


この鬼隠し篇のみで正解を引き出した、という天才さんではないので、「なにが起こらなかったか」ということくらいしか私には参考に出来ませんでした。w


この篇の惨劇の原因は、警察の大石さん&レナちゃんの思わせぶりな言動かな。
レナちゃん、それとその、、、ところにより直球すぎじゃないかな、かな?