#1「ドクター・ベルの推理教室」

まあ、正直を言うと「貴方に出会わなければ良かった」に吹いたわけですが。
なにかが違うんだけど表現出来ねぇぇぇ!


あとあの、ホームズとワトソンは恋仲だったんだー、とかいう馬鹿論文(失礼だと思うけど謝らない)を書いた人とかは、なんていうのか、他人の、しかも小説にちょっと己の願望みたいなものを仮託しすぎているよーな気がします。
ばーかばーか、恋愛じゃねぇほうが如何わしくていいんだよアレはっ。
浪漫がないよなぁ!
(ちょっと待て。)


実在の人物うたっといて、好き放題やるなよぉぉぉっ。
みたいな話運びにしたいわけでもあながちなく。
しかしなんか、さあ、恩師に向ける言葉ではないよーな気がします、これが現実ならばものの弾みってことで片付けて、無意識どーたら(言い間違えは深層心理のなせるもの、とか。byフロイト)とか言い出す人間を拳で沈めればいいだけなんですが。


――私はけして諦めない。


そーして、これは、過去の、ある程度という但し書きがむろん付くにしろ、現実をうたった話であるのですよ。ベル先生が諦めないっつーたのはなんだ? そーして、なまじな希望が出てくるよりもそれを知らないほうが、ただ諦めていたほうがまだ良かった(という意味なんだと思う)、とコナン・ドイル青年に吐かせた対象はなんだ?




とーてもソレが、あのファンキーな犯罪者にーちゃんとは思えない。
ああ、まあ、快楽殺人者の括りなんでしょうが、「快楽すら、意味すらなく!」とか言ってたベル先生のが妥当な気がすんだよ。まあ、マスコミなんかが時々躍起になって(現代)やってるみたいなことすれば、仮定の理由を見つけられるのかもしれませんが、ソレって要するに偽物じゃん。
過剰系マスコミもおらず、思考停止することが出来ない頭っつーか性質の人間は、釈然とした思いを抱え込まざるを得ないのに、世間は忘れてずんずん進んで行ってしまうっつーか。


置き去りにして、忘れ去ると、適当に安易に納得すると。


またそっから悲劇が生まれるのではないのかと思うのです。私は。
この話では、ドイル青年が密かに心惹かれていたヴァイオリン弾きのおっちゃんがまず殺されてしまい、なんだか娼婦たちも時折死んでいく。


それと平行して学校には女生徒の受け入れ時期がきて。
がたがたがたがた揉めている。
そこで妙な行動に走る輩もちらほらいる。
女に逆らわれると「殺す!」とまでヒートアップする男らは、実は現代にもちゃーんといるわけですが(いやー、すっげぇ脅された脅された)(2ちゃんて安全でいいよね)(どこでなにをやってるんだ本当に;)、まあ、過去から今に至るまで心の底から本気なんでしょうね、いつからそう思うようになったかは謎だけど。
社会がそれを許してくれないと、本当に凶行に走ります。




そいつらの中の最大級イカレがやってんじゃないかー、とかドイル君は(呼び名変わる変わる)思ってたりするわけですが、さてどうでしょうか。
娼婦の位置も微妙だしね、女に限らんわけですが(浮浪者も人間扱いされてなかったし)。
貴族の奥方も性病持ち(旦那に感染されたー)とバレると、旦那が社会的にやべーってんで殺されかねないという大変な時代ですな。


誰が搾取しとんのじゃ、と憎もうにも。
んー、傲慢はあるけどなんか誰も彼も幸せそうじゃないじゃん。
犯罪だけ抜き出して書いてたわけですけど、コナン・ドイルさんの小説は、時代背景の中に置くと暗い暗い。現実を、それなりにでも写そうとすると爽快感なんてありゃしない。
犯人追い詰める猟犬みたいに格好いいホームズの姿なんてありゃしないです。




んーでーもーさー、今の時代の、えーと、少数派かもしんないけど結構な人間はベル先生のが「かっくいー」と思うんでないの。
時代の暗部全部背負って、負けてるほうが格好いいの。
犯人は捕まる、、、捕まってねぇか。一応は判明するわけだけど。


そして犯行の意味もわからんと、ドイル君は大事な人をどんな形であっても失っただけで、なんも出来てない。絶望なんかもしれないですよね。まあ。


でも、そーゆーのを「娯楽」と皆して思えるよーになったんだなぁと。
変わり者だけどヒーローが、ホームズが痛快に謎を解く話が馬鹿ウケしたのだって、なんつーか、ドイルさん(実在作者さんのほー)嫌がってたみたいだけど、世の中がそんなだったらしゃあないことでもあるじゃんか。


まあ、ガキ向け謳ってたら枕投げつけるけどな(なんで枕)。
いくらなんでも暗いよ! ベル先生格好いいけど!!