『ツインズ・エフェクト』

敵はなんだか西洋吸血鬼(なんで)。

『ツインズ・エフェクト』
監督:ダンテ・ラム
監督:ドニー・イェン/シャーリーン・チョイ
  /ジリアン・チョン


少しは働け、王子様っつーか。
≪ツインズ≫というアイドルの映画なんだとか。
2が出たと思ったら、なんで古代超王国ー? というか(あんまり深く追求するつもりがナイ)、ジャッキー・チェンのアクションってぶちまけワイヤーアクションなんぞの足元にも及ばないほど映えるなっつーか。


ジャッキー・チェンがアレというか。
皆がジャッキー・チェンにはどう足掻いてもなれないもんだからワイヤーアクションなんてぇ小細工が出来たのかな、という気がしないでもありませんでしたが、あれも何度も見ると軌道のルールがわかってくるので繰り返すとヤバげですよね。
こりゃ撃ち落せるな、とか思ったらアウトです多分。


まことに申し訳ありません...orz
台湾のアイドルのための映画で、ちゃんとした意味でも日本の特撮という位置づけのこれで始めてかのアクション・スターさんを初見するような嵌めになりまして。
もう大概にしろよ貴様って自分で思ってますよ!
一生見たことがないほうがナンボかマシですな!!




まあほら、映画とかって金が掛かるから見れなかっただけですが。
大学のゼミの先生にも、映画を見ろー見ろー、と怒られたものでしたが。
2流がやっとで3流ばっかりというか、名作を一切合財見ずにひたすらB級を偏愛しているという状況は我ながらどーかしらと思います。他意はありません。


ツインズの片割れ(推測)、ヘレンちゃんは剣。
ジプシーちゃんは足技が勝るかなぁ、という当たりをつけてみましたが。


上半身はともかく(多分二人ともダンス経験あるよね)、下半身がかなり使えてないのでこないだ見てた『恋人はスナイパー』のヒロインに劣ってるなぁとか。
ヘレンちゃんのお兄ちゃんとか(ストーリー中核)、序盤で亡くなってしまったその相棒だった女性とかでアクション要素を明らかに水増ししてましたが。
でも、体捌きが劣ってても納得の設定になっていたなというか。


アイドルとも思えない体当たりの演技だったなというか。
「役に懸命」というよりちゃんと「人生に懸命」だと見えたので、映画として悪くなかったなぁというか(映画館で見るほどじゃないけど)(そんなの私にとって当り前基準だし)。




雑感をつらつら並べてるので読みにくいです(直せ)。


とにかく、確かに可愛いよ、確かにヒロインズよりも可憐なくらいだったことは認めるけどもっ、少しくらいは働いたらどうなんだ王子様!
というのが一番の感想になったのがまことに残念です。
アクションしろとは言わねぇからさー。




えーと、ヘレンちゃんのお兄ちゃんがまず、相棒を亡くしました。冒頭。
お兄ちゃんの職業は吸血鬼ハンターのようです。
そいで、新しい助手(まだ相棒に至らない)のジプシーちゃんがやって来ました。


それから、吸血鬼の王子様とヘレンちゃんが衝撃的に出会いました。
いえまあ、ヘレンちゃんが浮気性の恋人に詰め寄ってたんですが。
彼女のエキセントリックな言動と、でも可愛いなぁ、一生懸命(すぎて零れてるなぁ)な性格に、王子様はころりと参ってしまったようですが、納得です。
つーか、いい度胸だ!


じきにその王子様が、西欧の敵(吸血鬼)に狙われることになりました。
その理由はまあ、ほら、宝物がどうとかですよ、わりとどうでもいい。




二人のデートの中で、ジャッキー・チェンが出てきたり(彼の結婚式)。
あとで偶然に会って敵から多少守ってもらったり。


ジプシーちゃんとヘレンちゃんが棒術でやりあってたり(単に喧嘩)。
さすがに画面に映えるほどではありませんでしたが、あれだけアイドルで動けるならあっぱれなんじゃないかと思いますっていうか、彼女たちの顔が可愛いのかどうかジツは私いま(ry


手堅い、というよりは。
なんていうんだろうなぁ、上手い? あまりよくない意味でね。




なんていうか、なにを見せるべきなのかっていうことを、かなりきちんと把握した作り手さんだったのではないのかと思うのですよね。
裏方に徹する、というか、職人的。
ツインズちゃんたちも、お兄さんも王子様も、ジャッキー・チェンも。
吸血鬼ハンターもその設定も。
確かにそれぞれ面白い、価値のあるものでしたが、普通に作っていったらバラバラの印象にしかならなかったと思うんですよね、パーツとしての意味があるだけというか。


その辺の兼ね合いはとても上手かったんですが。。。
全体としては小品、だよね、どーしても。
あ、いや、一見の価値はありだと思います、これなら。
何分台湾で作られたものなので、誰の手柄かわかりませんけども、この作り手さんの制限なしの作品を見てみたいという気はするかなァ。