第2話「地球人は宇宙の敵」

――なにが言いたいのよ一体?


というのが結局のところの感想でしょうか。説教臭いといえばそれまでなんだけど、この人の場合微妙になにが間違っているのか、「なにを説教してるかわからない」というか。それが諦観、深い諦め悲しみと連動するのならばともかく、その担い手がヒーローである場合、そうでなくても若い、前向きであるべき人間である時にはなぁ。
うーん、なに都合いいこと言ってんだよ、、、というか。
単に後ろ向きにしか見えなかったりするんですよね。


資質からして老人を使えばいいような気がするんだけど、なんか思い当たらないなぁ。
つーわけで、さすがに『シルバー仮面』に噛んでいることはわりと有名だと思うのですが(リメイクも手掛けるっぽいし)、実相寺監督のことっス。毎度(挨拶)。




体に隠されているという秘密を狙われて兄弟が隠れていた村に。
なんかこう、変質者っぽい動きをする宇宙人が来襲。
なんであんなに人間っぽいのか、そして動きが愉快そうなのかはさっぱりわかりません、シリアス展開ではないんですか、子どもを脅かして「うおおお」なんてシーンなんて下手すると落涙しそうでした。なにあれ、、、っ。
(スプレー噴射っぽい演出もまたそれに輪を掛けて)(毒らしいが。)


いくら特撮でもストーリーとの摺り合わせはして欲しいなぁ。。。
別に顰め面で知的攻撃しろとまでは言わないけど、さすがにというかなんというか、うん、私の表現能力だと上手く表せないんですが。


とりあえずあんなのに良心の呵責覚えてもしょうがなくないか。;
村人を巻き込むかもしんない、というのを匂わせながら兄弟を執拗に付け狙うとかならともかくさぁ、とにかく喚いて騒いで村中を駆け回るんだもん。ちょっと含蓄のある言葉吐いてても、逆効果っつーかなんつーか。


ぶっちゃけてめぇ、言ってることとやってること違くね? というか。




ああああ、大したこと言ってないのにややこしいなぁ(実相寺さんのせいだ)(それはなんか責任の被け方が違う気がしないでもない)。


要するに光子ロケットを完成させようとしているのが兄弟たち。
それを阻止しようとしているのが宇宙人た、、、あれぇ?
だったら兄弟を直接狙えばいいだけじゃん、てか明らかに「盗もう」としてるよねぇ。あれ、もしかして私がなんか勝手に意図を読み違えてたのかしら。;


いやこの回の敵方宇宙人、「光子ロケットを作ったら宇宙を侵略に来るんだろう」みたいなことを言ってるんですよ、それがサブタイトル。
ほとんど聞きもしないで流してしまうのが長男次男。
気にしちゃうのが下の弟妹。
真ん中のひとみお姉さんがまあその中間かなぁ。
(兄弟順間違えてたw 男二人が続いてみたい。)


そもそも村で崖にぶら下がった男がいたよ。
「俺たちには関係ない、隠れてなきゃならないのを忘れたのか」とお兄ちゃんは言うわけですが、さすがにそれじゃああんまりだって弟妹は頑張るんですよ、可愛いね。


で、説得されて長兄次兄が出てったものの、実は宇宙人でしたよんと。
三男もうちょっと早く気付かないと駄目だよなぁ、て、あの宇宙人を見分ける眼鏡ってどうして彼が持ってるのかね。一番向いてなさそーなもんですが(シルバー仮面の次兄が持ってればいんじゃね?)。
それでなんか暴れるわ、ガス撒き散らすわ。


捕まえてみれば「お前たちのことは信用出来ない」とかほざくわ。
うっせーなー、だったらこそこそ近づくなりなんなり態度ってもんがあろうが。
そもそも最初のターゲットが小学生ってなに考えてんだ。情けない。
目的があるんなら目的、無差別殺戮なら無差別殺戮一本槍、ぐたぐた言い訳しない!(その怒り方もなんか違います)




つーか、要素だけを取り出して評価をするのなら、確かに考えさせる内容なのかもしれない、、、でもなんか上っ面に騙されてるような気がしないでもないんだよなぁ。なんてーのかなぁ、「それ、君の言葉なの?」というか。
単語だけを取り出してみればありふれた「人間が人間に向ける絶望の言葉」というか。
実相寺さん自身が発言者とは言わないけど、脚本さんとも思ってないけど。
(つーかそういう性格でもないような気もするし。)


ただ、宇宙人の設定から湧いてきた言葉なの? とはどうしても思う。
あの不信の言葉を投げつけるためだけに生み出されたんじゃないのって考えてしまうんですよ、それは悲しい気はするんだけど、意味が違うよなぁ。
(そして村人たちに石を投げさせるってのも、「悪者」に仕立てるってことじゃない?)
(事態を説明されなかったら怒っても無理はないのに、そんな終り方にしたら反省する隙がないのじゃないか。すっきりしないよなぁ。)