『リーグ・オブ・レジェンド』

いや、DVDの店頭シーンがさぁ。

『リーグ・オブ・レジェンド』
監督:スティーブン・ノリントン
出演:ショーン・コネリースチュアート・タウンゼント
  /ナサーラディン・シャー


意外と真面目な作りだったなー、というのが感想なんですが。


こんな内容なのにそこそこ見れた、て部分はまあいいんですが、しかしそんな「しっかりしたドラマ」を求めていたかというとかなり怪しいっつーかぁ。えーと、ネモ船長(知らん)、ジキルとハイド(いやさすがに)、トム・ソーヤ(これは知ってるとかいうレベルですらない)、ドリアン・グレイ(聞いたことある人は多いと思う、読みました)、あと三人忘れたー。
透明人間と探検家と吸血鬼嬢でした。


もっとはっちゃけた内容であるべきじゃん。
超常紳士同盟だったっけか、かなり妖しいし(映画のサブタイになってた気もするんだけどなぁ)、ちなみにこのラインナップ、著作権が切れたところから逐次。などという大人の事情てんこ盛り。
まともなストーリー期待するほど酔狂じゃねぇよ。


いやだから、わりとちゃんと見れたんだってば。


時代関係も、ミナ嬢(吸血鬼)とドリアン・グレイが時間を超越してるのかもしんないけど(吸血鬼のほうは彼の年齢に驚いてたから違うのかも)、ちゃんと時列順に沿って集結。
アメリカから成人してもーたトム・ソーヤが飛び入り参加。




確かイギリス政府が主導で集めて、えーと、アラン・クォーター・メイン? まあいいよ、なんかそんな感じの探検家。アフリカの土地では死なないっておじいちゃん(カクイイ)。
ネモ、透明人間、ミナ嬢が参加。
ドリアン・グレイを迎えに行ったらば(一度断られた)、襲撃を受けてトム・ソーヤが助けてくれましたぁ、情報局だかに就職したんだってー、世知辛い。流れ的に参加。


続けてその六人でハイドさんゲット。
(ものすごくぼこぼこっとした体でしたなぁ、二重人格とまでは知らなくて単に戦力と考えてたみたいヨ。)


こんなわけのわからん面子でもって、なにをするのかというと国際会議の護衛なんだそうですよ。えー、なんでー? 説得力ないねー。
みたいに思ってたけどそこはあとで裏がありました。
納得はしたけど、面白くはなかったね(きっぱり)。




メインはイギリスの螺旋状の街が壊れるシーンかなぁ。
「崩壊」が連鎖的に仕掛けられているから、崩壊のラインを導き出してそれを事前に防ぐ、なんてぇ説明をしてるんですが(爆弾一箇所で都市が崩せるというお得設計っつーか、なんじゃその都市ー?!)。
イギリスじゃなかったらごめん。忘れた。


ミナ嬢が超格好良いと思いました。


なんというのかそれしか印象残ってないです、面子的には、街が崩れてくシーン自体は面白かったけど、あんまりスピードが速いので悲壮感みたいなものはなくて、、、悲壮感ないとちょっと寂しくない?
(微妙に非人道的感想。)
人の生活してる空間が壊れる、という感慨はありませんでした。
なんだかんだとパニック物ではそれがあるほうがのめり込んで見れるような気がします。なんつーのか、「あんまり奇麗に崩れたから」「感情移入することが出来なかった」という感じです。


しかしまあ、ミナ嬢はよろしかったです。ハイ。
「弾の無駄よ、あたしがやる、、、」
牙を剥き出しにして、わーっと体が崩れて蝙蝠となっているのにも関らず、すげー格好いい、男前、いー感じー。




あとまあ面白かったのは、トム・ソーヤとアランさんの親子ごっことか。
ドリアン・グレイは弾撃ち込まれてたシーン以外にいいとこはなかったな、えらい色男でしたが、生かすエピソードはなかった。
ハイドさん(変身済みの化け物のほう、ジキルさんが本体)のことを「いい子だ」なんてぇ、ジキルさんが褒めるとことか(船が沈みそうな時に船員を助けたの)、ネモ船長となんかいつのまにか仲良くなってたらしいとことか。
(いや、単に異形が好きなだけです、すみません。)




実は「彼ら」自体がターゲットだったとか裏切りとか。
南極だか北極基地だか(覚えろ)(場所が突飛すぎてー)。
まあいろいろあったんですが、別にそんなものはうーん、重要じゃないですね。そこそこのレベルになってたので見て損、とまでは感じなかったけど、今思い返して感慨もないな。


もっとさー、全篇無茶に暴れるべきじゃない?
犠牲にされるべきは案外「しっかりした筋立て」だったような気がしないでもない(なんか怒られそうな気がするけど;)(でもコンセプトがっ)。