『荒野の用心棒』

じー様ヒロインはありだと思ふ

『荒野の用心棒』
監督:セルジオ・レオーネ
出演:クリント・イーストウッドマリアンネ・コッホ


要するにまあ、ルパンたんが(ルパン言うな、いや、見たのが吹き替え版でさ、声優さんがな)、いえいえ、もとい主人公氏が。


ぶっちゃけ酒場のオヤジと棺桶屋に利用されたという話じゃないですか。
そのことをわかってて乗ってやる辺りがいいなぁ、と思うんですよ。
水戸黄門さまなんて正義の味方押し売りだよっ)(なんで西部劇を見て『水戸黄門』を思い出すんですか。)
ところでわりと、決闘シーンぼーっと流し見たんですが構わないでしょーか。
うん、主人公が不死身の根性で何度でも起き上がってくるところとか、上手に両派を手玉に取っているところとか、死んだ兵士を墓に置いて罠を仕掛けていたりとか。偶然見つけた鉄板をがんがん叩いたり撃ったりして、なにをするかと思ったら、、、w
なんてことはわりと面白く見てたよーな気もします。
書き出してみたら思ったより数が多かったです。




凄腕ガンマンが荒野の中にある町に着きました。


したら「去れ」とか着いた途端に言われました、絶対死ぬからと、死なれちゃ迷惑だからと。なんでもまー、マフィアとかヤクザとか、そんなはどこにでももともと付き物なわけなんですがこの町には二組もいて争ったりなんだそーですよ。
なんか子どもも「お母さーん」とぴーぴー泣いててまあ大変。


で、売り言葉に買い言葉っぽく、片方に近づいて四人を殺し(挑発したら超あっさり乗ってきてそれなりの段階を踏んでからだけどさぁ;)。
もう片方に雇われることとなりました。


まあとにかく凄腕なもので。
両者を悪くない距離を保ちながら騙しまくってましたが、正直、「お兄さん、なにやってんのー?」と思わないでもなかったです。いや、なんだか日本の勧善懲悪のヒーロー並の行動力(徐々に巻き込まれてたってんでなくてかなり能動的)。
そりゃ、手段はダーティと言えなくもないですが。
でも相手が相手だし引っ掛かるほうが悪い気がしなくもないからなぁ。




片方はまあちっとはマシなグループ(雇われたのと逆)。
別に全滅させなくてもいいじゃん、と思ったんだけど、主人公がやってるわけじゃあなかったからなぁ。うん、両方を煽ってたらその期に乗じてタチの悪いほうが全滅させちゃったんですよ。お互いのスパイやってるってバレて拷問されてたけど。
(でもどっちの利益も考えてない場合って立場どーなるのかしら;)


まー途中からは、最初に去れと言われた酒場で寝泊りしたり(あとで酒場のじーさん悪者に浚われました、フツーはヒロインではないかと)(この映画でヒロイン的な位置にいたのは、悪者に自分の女にされてしまいました子持ちのお母さんでしたしな)。
あ、途中でその夫婦を町から逃がしてるんだよー。
巻き上げてたお金までごっそり渡してたからさすがにびびった...orz


しかしその辺、全然説明されてないんだよね。
上にも書いてるけど、やってることのベクトルは“正義”なんだろうとは思うけど、やり方が奇麗とは到底言い難い(相手がそれ以上にやってることが酷いからまあ目立ちはしませんけどねー)。
どう考えてもなんかの動機がありそうなものなんですが。
でも結局最後まで意図一つ語らなかったなぁ、主人公。


なんも言わずに女救って子どもと引き合わせて、旦那に金まで渡して逃がして。
町に救う輩を煽って殺し合わせて。
拷問されて。




んで、じー様を浚われて(棺桶屋が知らせに来てw)、それを救うために残った組織と全面対決ー。ちょっと小細工があったものの、結局一人で全員倒してやがんの。
つーか、吊るされてたよ、おじいちゃんっ。
おじいちゃんを吊るしてなにが楽しいんですかっ(見た目的に)。


私はこれまでに一作しか(>荒野の決闘)西部劇見たことないんですが、本来こーゆー、筋もへったくれもないのが本来なのかなぁ。
潔いくらいに最初から最後までボランティアだったよなぁ。
子ども救った時くらいは過去の話でもするかと思ったんだけど。w


ただ、ちょっと本気で面白かったのがラスト。
死体がごろごろしてる町の中で主人公が馬に乗り、とっとと去って行くところ、一体このあとどうするんだろう? と思っていましたら、棺桶屋が死体のサイズを測り始めてるっつーところ。


なんつーか、逞しいよなぁ♥
(ちょっと作中でも主人公が傷付いてるの見て、後ろめたそうにしてたかなぁ、とかそうなると思うわけよ。面白れーw)