斉公。

まあ、桓公と書けば大抵はこの人なんですが、死後の名で呼んだりしたら泣きそうな人間に設定したのは個人的な趣味です。
この人の場合は、小白というのが名なんだか字なんだかがわからない。
他にもいつ死んだんだか、そもそも管仲の死んだ後のことがどうもはっきりしない。


記述の伝達の混乱などもあったという話なんですが、いくらなんでも前後数百年の有数の権力者にしては妙な話。
それが悲劇的な最期であったならなおさら、喜んで書き記す人間がいておかしくないのに、関連の記述を読んでも、どうも伝聞というか……推測に近いものしかないのですわ。
幾人かいた側近らとかも、いつ政治舞台から消えたんだかすらわからない;
管仲の後継者とされたはずの隰朋なんか、マジ消息不明になってます。
いつか書けたらいいなと思ってます、好き勝手やってもどうせ史実に叶いませんが(w


能力といえるほどのものはなく、どちらかというと考えの浅い、優しいことは優しいけれど目の前にいる人間さえ良ければそれで満足という資質。
空論というか、理想が先に立つ己の宰相と組み合わされなければ、なんの意味もない。
はっきり言えば、私が、管仲の資質を基点にして、彼のために作り上げた人物なので、多分そのせいで管仲のことがだいぶ好きなんではないかと思います。


はっきり言や、オリジナルで作ったなら、どっちか女にして潔く夫婦にしてますね。
ただその場合は、閉じた狭い世界のそれだけで満たされあうだけの、そういう話になったでしょう、私はそっちも好きですが。
それぞれ男であるから、一つの世界ごとを抱えて、上手く噛み合わない隙間に他人やら、いろんな他の大事なものがあったりね。
そういうのも結構好きです。




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「月。」人物、その2。