第3話「報復攻撃」

いろいろ迷った挙げ句。
Wikipedia『ザ・ホワイトハウス』


こんながあったのでつないでみました。
私が主に気になっていたのは、「WEST WING」の意味とドラマそのものの顛末って言ったらいいのかなぁ、そんなところです。主に"01のテロ以降の。
基本的に、ドラマはクリントンさんのほーに近いと考えてよいんでしょう。
ちなみに二大政党のどっちがどっちどうとか、いまだにわかってないっすよ。覚えりゃ済むことなんですけども、覚えてなんになるの? という気持ちがどーしても抜けないんですよねー。


今の、アメリカに反するものなんですよ。このドラマ。
まあ、なので、夢破れて散ってて欲しかったんです、そりゃ残念っちゃあ残念ですけれども、現実の情勢を向こうに張って展開し続けるドラマなんてーのになって欲しいと思わないんですよ。なんとなく。好きなので。
夢であって欲しいんです。
私としては、マーティン・シーンさんが戦争に反対してくれてたら充分。
そーして、たかが日本の昼のワイドショーで「戦争に反対して干されてる」芸能人の筆頭で見ることが出来ましたもので、正直幸せなんですよ。
ドラマに過剰なものを求めたら。
そこからすでに不健全だと思うんですよね。
(や、や、キャラクタ萌えとか性的なものなら別にいーけども、それは現実社会で求めたら駄目だろうっていうよーな傾向のとか)
(何故ここでそんなことに言及するのかしら、私...lllorz)




知り合いの青年・モリスさんの死に激怒して、突っ走る大統領は。
その悲しみは誰も咎めないものの。
この作品では「悪」なのだというふーに表現されています、存在がってんじゃあないけどね、でも皆で、いかにして大統領を引き戻すか躍起になってる。


つか、皆すごく、彼のことが好きなんですよね。
「奥さんに怒鳴ったんですか?」とすごく驚かれてたりとか、普段の彼が、どんなふーにどんな態度で周囲に接してるかが透けて見えてくる、だから、皆「そんな状態でいて欲しくない」。


それとは少し別に軍人たちにも思惑があり。
報復シナリオを作るのですが、簡単に言えば、「軍事施設と通信システムを叩く」というプランを作り、大統領に提出します。
これが「その攻撃にどれだけの意味がある」と大統領に突っぱねられる。
もともと弱腰ハトさんな大統領なので、むしろそのプランに尻込みするよーな事態を想定していたのでしょう、大統領の主席補佐官さん以外(他の側近は軍事会議には出席できない)被害者の中に大統領の知り合いがいたことを知る人はいないし。
いたとしても、そんなに重要だとも思っていないんでしょう。




単に数回会っただけの軍医だからですが。
弱腰という以上に、彼はもっとずっと優しい。
だからこそ、血に迷うという展開になところはどこか物悲しい。
「モリスが撃墜されてからもう三日だ!」なんてぇことを、大統領は口にしてはならないのだと補佐官に言われ、何故私情を挟んではならないのかと問い返しますが。


なんででしょーかね。


軍人たちに本格的な攻撃で出る被害とその後の国際世論等の反応を示して少々脅され(パワーバランスが壊れるよーな攻撃はありがたくないのでしょう)(些か突き放した見方で書いてますが、軍の中の意思ももちろん描かれています)(でも比重低いよなァ)、少し我に返り。


軍事基地なぞ半年で再建されてしまうと補佐官に言って。
「なら、また叩けばいい」と返されます。


なんか、どっちかというと地味な話です。
プランその1と、大統領に要請されて「思い知らせる」ために作られ、大統領を怯ませたプランその2は多分もしかしたら、武力を憎む人たちには全く同じよーに目に写るのかもしれないなんてぇことを考えます。




前話の「テロに私は屈しない」という言葉に、明らかに不快感を覚えている人も見ました、その感情が間違っているとも私は思わない。


この作品の大統領の経歴は、神父を目指しノーベル経済学賞なんぞを取った、、、まあ完全に知と和の人、ドラマの彼も、本来大統領を背景に持ってくるはずだったのに演技に絶賛を受けて中心に据えられなおしたとゆーそーいう人。
夢と理想の世界なんですよ。
いくらなんでもこんな大統領は存在しない。


だからむしろ、この世界の中での苦しみを私は賞賛します。
夢のよーな、理想的な大統領が悲しんで苦しんで、それでも間違っているのだというふうに周囲が思うその状態が。
物語りを面白くさせてるのではないのかと思うんですよ。
そしてせいぜい、数分の現実の反芻が起これば、それはわりと多数の人に、なんとなく違和感のよーなものが起こせたら、それが最良の結果なんではないのかと思うのですよ。
それ以上を望んではいけないのだと思うのです。