第2話「非業の死」

彼を取り巻く一人の青年の死と。


あとなんだったっけ...orz
いや、いつもいろんなことがごたまぜに起きるものだから、なにとなにとなにが並立してたのかが。ううむ。


とりあえず。
Wikipediaシリア


≪シリア=アジア共和国≫が正式な名前。
Wikiでは、、、って『BlueRose』Wikiに精度で負けててどうする! あ、いや、これ現代舞台のTRPGゲームのデータベースなんですが。;
簡単に抜き出すと、アメリカのイスラエル支持に対するもっとも強硬な反対論者である模様です(ドラマの中で語られないのは、なんとなくそれが一般常識だからとゆー気がしないでもない)(日本のドラマにもし北朝鮮の名が出てきたら関係性の説明は入れないし、むしろ入れるのは懸命とは言いがたいですね)。




ま、その戦闘行為に加担してなかった、軍籍の。
ただし通常任務の輸送機が撃ち落された理由はそこ止まりです。
要するに示威行為。


普段私はドラマの示そうとしている、彼らが結論として向かおうとしている側面を先に書くことが多いのですが、今回、こういう「敵」のことを先に語っているのは。
それをきっちり描くのがドラマとして正しいなと思ったからです。
娯楽として、かな。


私たちは通常、それを望むと望まないと。
「敵」のことを語るということで、己のことを語らずに(それによる非難からも免れて)相対的に自分の位置を高める、とゆーことをしてしまう。


ジェド・バートレッド大統領のもっとも美点であり。
今回と次回の彼からすこん、と抜け落ちてしまったのは、そーいう「己」自身に対する視点でしょう。信頼していた、そして多分好きだったのだろう(挙げ句の果てに新妻に子どもが生まれたばっかり;)黒人の軍医・モリス青年の死で頭に血が昇って。


「敵」のことにしか意識が向かなくなってしまっているというそいう状態。


私はでも、こーいう人が最悪だとも思っていません。
誰にでもある、人生においても時々あるよーなことだと思う。
そして彼の周囲が、そーいう大統領に眉を寄せるのは、彼を好きで信頼し、そんな人ではないからだと思っているからであって。それ以上の意味はない。




そーして、任務に出向く前のモリス青年も。
大統領にそう言ったんだよね。


軍関係者の前では子どものよーな気分になるってぼやく大統領さんに、「確かに貴方は弱腰で、貴方の態度に軍人は失望するでしょう」でも、深く付き合っていけば人間としてきっと貴方を好きになるんだって。
軍事でなにかが解決するとは思えないって。
そして、人に対しても誰に対しても、どんな相手にも。
けして強圧的になったりしないのがこの人なんですよね。




今、≪米国同時多発テロ≫とその報復のアフガン攻撃。
それとイラク攻撃を経て、この番組の見られ方は明らかに変わってしまっているのではないのかと思うのです。それは自然なことだし。
そーなることも、もしかしたら予測されうる範囲内なのかもしれない。
平和主義の大統領ばかりではないのです、かの国はもともと。
(むしろ二大政党がそれぞれ持つ側面でもあるのかもしれない。)


戦争嫌いの、軍事嫌いのハト大統領は舐められる。
そーして、もしかすると小さな事件は頻発するのかもしれない。


そうやって示威攻撃を仕掛けても、「報復が来ない」のなら調子に乗ったりするなんてぇこともあるのかもしれません。「敵」にはね。
正義を語っていたら、何故か自然に相手が膝をついていた。
“熱意に打たれたのだ!”みたいな話を私は好きになれないんですが。


アメリカってぇ国は、例えおとぎ話の中ですらも、そんな展開を許さないのではないのかと漠然と思うんですよ。日本はそんなおとぎ話が存在するだけ、もしかしたら「良い存在」なのかもしれないなんてぇ思わないでもない。


バートレット大統領はだから。
なんでも自由になるご都合主義が許されるハズの物語りの中なのに、嫌いなはずの強大な力を携えて、その責任を担わないとならない。
担わないとならないけど、彼にそのまま「嫌い」であって欲しい。
誰も殺さずにどーして済まないのかと思い続けて欲しい。
話は「私は屈しない、テロは撲滅する」と大統領が言い放って閉じ、次回に続きます。
その言動はモリス青年の死が許せないからです、間違いってどこから始まるんでしょうか。その嘆きはけして「間違って」はいないと思うんですけれども。