『デンジャラス・ビューティ』

みすあめりかも良い!!

『デンジャラス・ビューティ』
監督:ドナルド・ピートリー
出演:サンドラ・ブロックマイケル・ケイン
  /ベンジャミン・ブラット


――お前の本当の姿を知ったら、皆、


お前のことを好きになってくれるよ、というそーいう言葉が、この映画の評価を決めたところだったでしょうか。忘れましたよ、二作目でヒロインを振った同僚ーっ(推定)。
うわーん、許せないーっ。
いや正直、二作目にあたって「決まった男がいちゃあ詰まらねぇ!」という事情により、むしろ捨てられたのは彼だろうとは思われるんですけどもー。
許せないものは許せないーっ。
(冷静か感情的かどっちかに絞りませんかせめて。)




そもそもなんで見る嵌めになったのかと申しますと、始まって数分のところで母が「これはアンタだ!」というふーにのたまいましたもので。いやいやいやいや、いくらなんでもあそこまでスタイル良くないっス。
まー、人種差異をハンデとして除くとそこそこの勝負ですけど(そんなところの正直はいりません)(てゆか、バーベル運動しなきゃな!)。


ああ、性格面と立ち振る舞いですか。


いやでもソレも、ラストまで見てもますますしみじみと主張が変わりませんでしたもので、褒められてるに直結しないにしても、貶されてると見るにはちょっと難が。
てゆか、真意とかがよくわかんないんですが、母上。
身内に褒められる、というのはフツーは誤差が多いものですが。
私は我ながらそんなに誤差がなさそうです(フツーに褒められた経験がそもそもナイ)(いや、身内に限らんと)。




ヒロインが怒られてもっともな、実に映画らしくないわざとらしくない、「あー、これは無理もないっていうか私も引っ掛かる...orz」(やっぱり似てますか?!)という失敗をやらかしてしまい、しばらく前線から遠ざけられてしまうわけですが。
そんな時分に、≪みすあめりか≫コンテストに対し連続爆弾魔の爆破予告


FBI捜査官の彼女が。


潜入、させられることになってしまいました。
いやー、よく考えてみたら、どんな彼女なのかの説明してませんよ私、ここまでで全然。まー、こーゆーとっ散らかった人です。
悪気もなければ、「男に負けたくない!」というのも少ない。
己が強くなりたいというのと、女であることはまた別。
なんつーか多分、女の体に生まれたら、男性の体にはどーしても劣るわけですので、その辺は気にしてると思いますが、そこは努力でなんとかなるもん。男の世界最強にはなれなくても、そこらの男よりは努力で強くなれますもん。


んで、女としてのコンプレックスはあるものの、性格が性格なもので気にしてるうちに本気でどうでも良くなりがちになってしまって若干手遅れ、というー。
向き不向きってあるよねー、ねー。




で、ミスコンに放り込まれるわけですが、まさに≪千尋の谷≫。
そもそもなんでそんなことをしなきゃあわからんという気持ちでいるし、そもそも芯から向いてないのでやりたい放題。あと段取りも悪いしとっ散らかってる。
(同僚捜査官は些か細やかさんかなと思いました、はっはっは。)


それに、決勝までは裏工作で行けるんですよネ。


だーいへんしんー、てゆかアレは改造ですかー?!
という経路を経たものの、あまりやる気がなかったりします、ヒロイン。
でも、熱血コーチやら、自分のあまりにも正反対の可愛い気の弱ーい女の子やら、同僚男やらの存在でもって、少しずつやる気を出し(や、捜査をです)。
裏工作が取り消される段階になると、「自力で選ばれる!」という雄雄しい決意をすることになりますっていうか、ミスコンって女性的なか弱い美しさなんかで取るもんじゃねぇな実際!!




ところで私、ミスアメリカの彼女が大好きです。
そんなに好みのタイプではないんですが、彼女の可愛さは別格です。
彼女の炎バトンのシーンの格好良さったら! そしてヒロイン嬢との間に徐々に築かれていく友情ったら!!


二作目でそれなりに良かった同僚男が斬り捨てられたのも無理ないやー。w
(だから多分ソレは映画製作の裏事情的な。。。)


けたけたけたけたけた、大きな声で笑える人が多いでしょう。
そのための映画です。
そーして、大笑いされた彼女は、その時に私たちがどんな見下したよーな感情でもってそれをしていても、最初は馬鹿にした笑いでも。案外きっと。
そのうち、引っ繰り返してくれますヨ。
別に後ろめたく思う必要なんてない。


欠点ひっくるめて、彼女が好きだなー!
という結論が出たので、私はソレだけで充分満足です、他にいらないや。