「カラマーゾフの兄弟(上」

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

密林.com


ドストエフスキーは名前 だけ 知っているという方が大半の超絶有名作家なんじゃないでしょーか、ちょっと格好つけて手を伸ばすにはいっくらなんでも文章が長いっつーか純粋にクドいっつーか。。。
いや、内容としては悪いもんじゃないと思います。
日本人が映画化しましょーぜ、これ。


マジいっそのこと、ジャニとか特撮俳優とか(いや、単に若手って意味)、深夜系マニアックドラマとかで、名前使うと高く付くかもしんないし、後々気まずいことになるかもなのでなんとなく匂わせるてーどで。適当にざくざくと。


そこまで換骨奪胎したら、元の意味ないじゃん。
というわけでもないのが、さすがに世紀を越えた大作家なんじゃないのかと思うんですよ、図書館にあるけどよく借りられてるもん、主に上巻だけが(フォローのつもりとかあるのか?)(いや別に私ごときのそんなのはいらないよ)。




なんというのかまず、なによりも美形揃いです。
老人はさすがにそーでもないものの、メインの多少の脇に至るまでなんかフェチの気でもあるんじゃないかというくらい、しかも各種取り揃え! 完全な脇はあくまでも道化を務め、老人は聖人君子か容貌魁偉にぱきっとタイプ別け。
若い人間たちは全員どことなく憎めない裏表のはっきりしない性格ですが。
年寄りはあくまで付けたしと言わんばかりにステロタイプ


文豪と言われてるんでしょう。


そして実際、重厚なテーマが全くないとは言わないんですが、しかし美男美女多すぎ、しかも相当に捻くれた趣味でない限りかなりの範囲でカバーおっけい。主人公にしてからが可愛い天使だし(いやでも逞しいよなぁ!)。
その腹違いの一つ上のにーちゃんはインテリ美形。悪魔付き。
長兄に至っては陽気なお馬鹿さんで、女好き。


真ん中のにーちゃんと長男が取り合ってるのが(ちと語弊)大人しい振る舞いなんだけど、実は芯の強いー、とかされてる女性で、次男は完全に彼女の性質をわかってるけど、長男は全然勘違いしてて「俺に相応しくない」とかゆーてます。
長男と、あと腹違い三兄弟(+1の可能性あり)のお父ちゃんの酒浸りとは。
また別の女性を取り合ってます。
本当は特にどっちとも本当は付き合う気のない、超妖艶な未亡人。
あとで純情な質であるのだと知れましたよ、お約束ー!!




えーと、忘れてました、どんなストーリーかと言いますと。。。
なんだっけ?


いやなーんかとにかく揉めるんですよ、長男と次男はタイプが違うからって感じでそもそもあんまり近づかないんだけど、長男と父親はキャラ被ってるしで(どういう表現ですか)、寄ると触るとがつがつ喧嘩するし。
おまけに父親には長男の母親の財産を騙し取ったんではないかという疑惑付き。
(三回奥さん変えてるから基本的に息子に財産が行く。)


長男お金がありませんで、件の未亡人にはすごーーーくお金が掛かるわけですよ、つーかむしろお金がない限り相手にもしてもらえないという。


父親は、次男のことは一目置いてます。
しかしどっちかというと怖がってる雰囲気です、まあなんかイワンはちょっと謎めいたところがありますね。ただそれなりに三男のアリヨーシャとは仲がいいです。
つーかアリヨーシャだけか全員と仲がいいというか。


このアリヨーシャが主人公、とのことです。
どんだけ素晴らしい、天使みたいな人柄であるのかを作者どのは、ページを割くつもりはあるみたいですが、どっちかというと熱意は感じられずっつーか、善人という感じは、なんか、、、いやなんとなく違うよねっていうか。




とにかくそこにいるだけで、衣食住は困りません。
誰かが必ずなんとかしてくれます、というのが印象的でしたが、それがなんでなのかわからない。つーか、とにかく一度決めたことはなにがあろうとやり通してしまうんですが、そして悪意もないんですが。
なんかがこう、違うというか。
ある意味で天使っぽいというか(天使を褒め言葉とせずに)。


誰にも遠慮せずにずけずけ物を言うとか。
なんにも臆せずにどこにでも飛び込んで行ってしまうとか。
しかし、なんか一抹の騙されたような気持ちが残ってならないとか。


うーむ、作者さんすら言ってたけど実に表現が難しい。