無邪気なる彼の“正義”。in米米

書いたのは、"03.3/29。
イラクのことは、私はニュース程度以下の知識しかない。


攻撃が続く中、ニュースを見た私の祖母が、イラクの人が白旗振っててねー、近づいたら武器が出てくるという話をしてきた。
そこまではまぁ、わかるそーな。
「なんでアメリカ兵、信じるのかしら?」
と、ゆーふうにある日言った。


もっともだ、昔からアメリカ絡みの戦争があるたびに見せられる映像、解放軍としてやってきた! という米兵を、土地の民間人がアメリカ国旗・星条旗を振って出迎えてくれる感動的なシーン、もしくは歓迎の身振り手振りとかでも可。




あれをわりと昔から私など、よくやるよ、、、として見てきた。
が、もしかしたら彼ら自身は、まじに信じて喜んできたんではなかろーかなどという。
疑問が頭の隅を過ぎる。


そもそも、何故戦争の機微もろくに知らない、政治に興味もないガキが、プロパガンダの意味すら知らずに呆れるに至ったかといえば、全っ然、違う戦争・地域にてほとんど同じ画面配置が展開するのを、繰返し見てのことだ。


・「わ、また同じシーン。;」


と数度見せられれば、なんかあるかとさすがにわかる。
だがしかし、それを「自国の勝利ー♪、正義の執行!」
として、最初に先入観を植え付けられてから見た日には、もしかすると動かしがたい事実、当り前の定理として米国民の胸に刻み込まれてしまうものなんだろうか。


もしそうならば、アメリカ兵の今後は、多分信頼を(一方的なんだがこう呼ぼう。)手酷く引っ繰り返された反動が来て、歓迎&白旗&星条旗、そのものを怖がるかもしんないという気がする。
ていうか、民間人怖かろう。
バクダッドの市街戦とやら、大丈夫なんだろうか、、、大量虐殺なんていう、洒落にならなすぎのことばっかりは、情報規制済みの従軍記者でも充分食い止める役に立つと思うけど。
悪口を書いてるように見えるかもしれないが、実は米兵に同情している。
平和ボケ日本人代表おばあちゃん程度の、警戒心すらない兵士。
同情するだろう!?




そしてもうひとつ、イラクの人たちというのは(ここは民間人寄りで。)もしかすると、そんなアメリカ人の気質を知ってるんじゃなかろうか。
なんつーか、考えてみれば……考えてみれば結構長い付き合いだろう。
出会うのが戦場多し、てのがアレではあるけれども、むしろ極限状態でその人の本性がわかるみたいなことも言われてるし。


つーか、近代の本など読んでみれば、ところどころで出てくるアメリカ人。
善人、ていうかすでにお節介の域、なんでいるんだアメリカ人! しまいにゃ、笑うぞアメリカ人!! 国と国の狭間に立って、どうしようもなく命掛けて他国の人を救おうとしている欧州人の横で、何故関係ないのに当り前みたいに参加しているアメリカ人!?


酔狂の本場と名づけ、気にするのを止めたさ。
だっていつもいつも必ずいるんだもん。
彼らが自分のことを「善」だと言ったらば、私は頷く、そう思う。


そうやって、そういう純真なとこ利用して兵士を殺すんだけども。
イラクの人らって本当に憎んでるだけなのかな、と微かに考えてしまう、立場があればこんな根拠がないこと口が裂けても言えないけれど。
白旗振るだけで、容易くそこに善意を信じてしまうような兵士やら。
体に傷がつくよりも、裏切られることが怖くてびくつくようなアメリカ人。
もし想像するみたいに、イラクの人がそれを知っているのだとしたら、本当に全く、どんなふうに感じるんだろう。