修行その42 ワッシワッシで乗り越えろ!

うんまあ、端的に言ってソフトランディングではないかと思います。軟着陸。
ぶっちゃけるとちょーっと無難にまとまりすぎたような気はしないでもないんですが、もともとのジャンさんっていう蓄積から考えてこれ以上ってのはちょっと違和感があるというか、家族として思ってくれない父親の押し付けは嫌だ!
というのももっともながら。
そっか、ちゃんと自分のことを考えていてくれたんだな、それならいいや!
というのも、確かに甘い展開っちゃあ甘いんですがなにも戦隊モノで否定しなくてもいいと思います、んで、今までのジャンさんからしても別に構わないと思います、瑕疵はないと思うんですよ、やっぱり。


しかし、話の中核のストーリーとして捉えるのには地味すぎねぇかというか。
理屈はともかく、それ自体がもうちょっと盛り上がりがあったらなぁ、と思えてしまうというか、とはいえ、ここで理央さんを投入するわけには行かないだろうし(まだ早い)、、、うーん、もう一個くらいなんか話のメインがあったほうが良かったのかなぁ。
でも、それを引っ張りすぎて去年はぐだぐだになってたし。
今年は完全に事情を一箇所に集めてたのは悪いことではないと思うんですが、この辺で地味すぎ、という印象が免れないのか。うーん、そうなると次は、一つの事情から別の事態が進展していって、その片方がこの辺で完全にカタが付く、というのが計算上登場するのが良いような気がします(来年の話をすると鬼が笑います)。


でも、全部心の中でカタが付く展開だったのはちょっとなぁ。
わかりにくいとは言わないんだけど(だって内容は素直だもん)、メリハリには欠けるというか、猫師匠を背負ってたことと、ジャンさんに業を煮やしたメレさんとの戦闘がいかんかったとまでは言わないんですが。
それで全てだとなんかこう、地味くないですか。
他の仲間が危機一髪だったよ! というのも、まあ大概わかりやすかったし、ゴウさんの感情の決着の付け方も好感が持てるものではあったんですが、やっぱりこう、優等生戦隊というか、一人一人が特に(全く)人格者じゃないというのに全体的にはものすごく常識的っていう全体の構成は嫌いじゃないんだけどなぁ。


話にメリハリがないのも、一年モノとしては全然不満じゃないしね。
ヲタ系の戦隊が嫌いというわけではないんですが、戦隊という番組としての制約の多さとヲタ系ってやっぱりちょっと消し合うというか、無駄な気がしてしまうのよね、すごく面白い回がある反面、子どもにとっても? と疑問に思う面白い回もどうしても思うし、他の要因が絡むとなんだかなぁ、と思うこともあるし、なんていうのか個人の技量がないと難しいと思うんだよね。
しかも毎年ハードルが高くなるというか、バランスが崩れやすくなる。
(ライダーがそっち系にシフトすべきだと思うんだけど、低年齢化、うーん。)
この番組は制約のこなし方が自然というか、段階を踏んでいくところとか、幼児向けとしてはレベルどうこうは置いといて正しいと思うのよ。個人の腕に頼ってる感じじゃなくて、フォーマットを作ってる、もしくは作り直してる感じで。
ただ、クライマックス系の話はその分ギャップを付けて欲しかったなぁ、と思えないでもないんですよね、この話が地味なのは基盤部分を固めているからで、基盤を固めた話は無茶をしても平気だと思うんだよなー。


(と、いうのは本当に戦隊を何本か見てるうちに考えるようになったんですが。)




まあ、話としてはあれです、本当にジャンさんが「親らしくない親なんて嫌ーっ」とさらにわけのわからん、超絶若作りのライバルまで用意していった親父さんに反発し(もっともだ!)、そのライバル・理央さんに含むところのあるゴウさんがふくれ。
そのゴウさんをケンさんがそれを看過した上で揶揄り。
ライバルの理央さんが大好きなメレさんが戦おうとしないジャンさんに対して、「あんたなんかーっ」と襲撃を仕掛けてきて。


んで、ジャンさんが父ちゃんの残した写真を見つけて全てめでたしめでたし。
という話で、並べてみてもなんの齟齬もないと思います。
確かに解決の仕方も異様に地味なんだけど、全ての事情が同時進行してただけで特に拗れてた部分もなく、ある程度、仕方ないと割り切った上で少し納得が行かない、という感じでしかなかったんでバランスは取れてるわけじゃないですか。
猫師匠が若干ふかしこいてたな、という問題が残らないわけでもないんですが。
あの人(猫)はもともとあんななのでもうすでに慣れてます。ロンに関することをほとんど知らない様子なのでちょっと株が下がってないでもないんですが、ロン以外はやっぱり概ね把握した上で黙ってるんだな、ということを再確認したまでです。




問題はただ、この話のどこでどのように盛り上がればいいのかわからない部分と。
これが曲がりなりにも、一つの節目であるべき前後回だということなんですが、じゃあ、なんか無茶な部分があったり変な勘違いがあったり、すれ違いがあったり、もっと往生際が悪い人がいたりしたら良かったのか? と聞かれたら。
なんか一個くらいはチャレンジしても良かったんじゃないかな、と。
無責任この上ないことを述べてみたいと思います。
二つだとうんざりして三つだと切り捨てますけどねっ(うるせぇ)。
でも、そのための要員がいるかといったらいないしなぁ、いっそ、ゴウさん組とケンの人組にゲキの残り面子が真っ二つに別れて喧嘩してるとかありだったかなぁ。
しかし残り二人はジャンさん組、、、バランスって難しいな!