#5「PEACE MAKER」

あの白い服の女の人の正体とかはよくわからんのですが。
今回の話を見ている分には警鐘? とかそんな意味合いで出てくるのかなぁ、というか、前話出てこなかったと思ったら直接事件とは関係のないところで2回も出てきましたね、街頭テレビと会話していたのかそうでもないのか、ちょっと判然としないのですがどきどきです、あの出方ならそんなに怖くないしちょっとは慣れてきたんですが、実物は嫌だ。。。
どうしてバストアップじゃないんですか、顔だけなんですか...orzううう


えーと、今度の話は宇宙船が地球に飛来。
こなごなになっていたので生存者はなしかな、と思っていましたら、なんともわかりやすい緑色の血が地面に付いていて、それを調べたら最近ぽちぽちと地球にやってきているとある星の宇宙人じゃないかな、とSさんが。
なんでも最初は警戒していましたが、脆弱な上に、んー、お人よしって感じかなぁ?
正直ちょっとトロくさい感じなので、所在の把握はしている模様ですが特に取り締まることなくそのままにしているそうです。てか、戸籍とかは用意してあげているのかな?
(アルバイトなら可能かもしれませんけどね、ハンディだなぁ。)


で、鈴木くんたちは皆同じ顔で同じように脆弱で。
概ね皆、いいように扱き使われたりドジやっちゃったり、酒屋さんの一人だけは大変に店主さんに愛されていましたが、生活が苦しいので身体が弱いのにバイトを掛け持ちしなくてはならないという大変な生活を送っているようなんですが。
なんかたまに、企んでいるような顔がぽちぽちと。
てか、前評判で概ね展開を聞いていたのにも関らず、ジンさんが珍しく疑っている、というかなにかに引っ掛かっていることもあって疑わしくて仕方がないというか。


結局、地球にはなんの他意も抱いてなかったようではあったのですが。
さすがに機会があったら自分の星に帰りたいというのは自然な感情だしな。




さてまあ、作品としては明確で、それは要するに出来がいいということでもあると思うんですがなんていうのかなぁ、「なにを言いたいのか」ということになると、平和に見えても本当に平和なの? というのは白い女の人の言葉そのまんますぎるし。
彼らを追ってきた別の存在がそもそも彼らを星から追い出し。
そのエイリアンが鈴木さんたちを襲って殺していたわけですが、なるべく他の地球人は巻き込まないようにしていたり(完全に武器避けて突き飛ばしてたよね、食堂のおばちゃんのこと)、実際、鈴木さんたちが探していたものが実は星そのものを巻き込むような兵器だったりとか。まあぽちぽちいろいろと皮肉なことはあるんですが。


放っておいても自分たちを殺しにくる自分たちより強い相手を倒そうとするのってのも。
少なくとも地球人やセブンXであるジンさんが責められるようなものでもないですし、そもそも攻めてこられたってのは多分嘘じゃないだろうしなぁ。


というか、前評判でべたべた褒められていた分逆に不安だったんですが。
実際、ちゃんと面白かった分言うこととか特にないよね。
この話ではジンさんも疑問(珍しく)持ってたり、Kさんはそんな軽口は叩かないし、Sさんも真面目に調査報告とかしてくれてるだけだしチョコ食べてないし(をぃ)。白い服の女の人が涌いて出ても相変わらず特に気にした様子がないというか。
フツーに会話してるだけのジンさんは、あ、あれ? ひょっとして自分の正体がどうとか、気にならなくなってしまったんでしょうか、ちょっと待って下さい、いくら生活が安泰しててもそれはないような気がしないでもないんですが。
というか、変な巨人に変身してしまって、自分の持っていたはずの写真まで持ち去られ、時折変な女の人(失礼)に突然なんの脈絡もなく話し掛けられる生活に慣れるって一体どういうことなんですか!


と、よく考えたら思わないでもないんですが。
一応、この話の中ではまともに見えるので仕方がありません、でもまあ、そこで妙な会話を繰り広げてたらちょっと浮くような気がしないでもないですけどね。今回のコメディは鈴木くんたちに譲ったんですね、それはそれで良いことです。




鈴木くんたちは自分も手伝ってセブンXに追っ手を倒してもらい。
敵を「殲滅させます」とそれはそれなりに平和への志を抱いて星に帰り、逃げようとする宇宙船すら間に合わない勢いで星ごと消滅してしまう、という顛末を辿り。
それを地球の街頭テレビはニュースとして淡々と流し。
愚か、とまで言ってしまうわけですが、そこに説教臭さがあるわけではなく、なんでそうなのかなぁ、と思うと街頭テレビに反駁する白い女の人のせいでは多分なく。
やっぱり淡々と受け止めるジンさんのせいかというと、なんだか少し違うような気がするのですが、結局のところそれが、もうすでに使い古された物の見方、考え方ではないのかと思うのですが、だから「語る」わけではなく「見せる」というかそんな感じ。
これ、押し付けられてたらかなりうっとおしい話だと思うのですよね。
でも、淡々と通り過ぎてなにを主張するでもなく淡々と滅びられてしまうと、同情していいのやら、どうかなあ、と思っていいのやらわからない、というか、見ている側の完全に自由にされていて、感じるのは個人次第。


このネタでこの時代だから、という気もしないでもないのですが。
もしかして、将来見て「ああ、こんなこと考える時代もあったのか」と懐かしく思う人なんてのもいるのかなぁ、とかちょっと考えてしまったりもしないでもなかったり。
(しかし今までのレビューとかなりいろいろ違うなぁ、と自分でも。)