第９話

女刑事みずき

サブタイトル確認してきました、が、なんかもともと９話には存在してない？　まあいいんですが、とりあえずこの回はなんといっても原田さんでしょうか「結婚したい！」ということを臆面もなく言い放つ彼は異性の私から見ても飲み友達にするのにはなんの問題もないんですが、しかしそういう付き合いは考えてしまうんじゃないかと思われます。
同じくらいそれを願ってる女性と出会って上手くいくといいな、というか。


前話で事件の解決前の説教好きじゃない、というようなことに近いことを言ってたわけですが、というか近いことはわりといつも言ってるわけですが、ある意味で事件の自浄作用というかなければないで足りない気はしてしまうわけなんですよ身勝手ですが。
刑事が捕まえてくれました、メデタシメデタシ、とは微妙に思わない。
多分犯罪を行ったら逮捕される、というのがあまり障害として思われないというか、それが難しいという内容のドラマだと逮捕で充分なんですが。事件そのものをそれなりにしつこく描写していたり、犯人の性格の悪さをドラマとして見せていると、「逮捕」はあくまで犯罪に対して、犯罪を犯した精神のほうへも多少なりと報いが来て欲しいって願っちゃうんじゃないかと思うわけなんですよ。
ドラマ見せてないとどうでもいいんだけどな！　いくらなんでも勝手だな！
でも私、自分だけだとは全く思ってないですね、皆そんなもんだ！


というか、トリックだけではいくらなんでもミステリばっかり見続けられないです。ある意味でその部分だけ抜き出すととっても『水戸黄門』に近い気がします。
お説教で事件パートを締めるのも当然だという気がするのですが。
しかしそれが老獪な年寄り、生まれてからこの方正義の味方、という方でなくなるとやっぱりこう、違和感がないわけでもないわけで。しかしこういう事件物でそんな人がいたら立ち回りに巻き込まれて危険だし、事件解決現場だけに湧いて出たらそれこそリアリティもへったくれもなくなってしまうとしみじみと思います。




なにを言いたいのかというと、原田さんがやる気満々で犯人を待ち構えていたのはとっても楽しかったです。なんの違和感も感じなかったです（それがベタでも）、犯人にあとあとで傷を残して告訴されちゃったりしなかったかしら、とは思いましたが、その覚悟くらいはしてくれてると信じますし。
どうせ被害者生きてるからそんなこと突いても無実にはなんないし。
殺人になってないんだからそんなふうに引き伸ばしてもしゃあないと思うだろうし、そもそもそんな弁護士付けられるとも思わないし。


つまり原田さんは思う存分お仕置してるといいと思います。
酷い目にあったということを警察の次（検察になるのかな？）に担当する人たちに泣きつくということはあるかもしれませんが、善良極まりないおばあさまを詐欺って突き落とした人間に人よりたくさんの同情が集まるとも思わないのでなんとでもなるでしょう。


ある日、おばあさんが階段から突き落とされ。
そこにいたアベックが人影を目撃。


娘さんに連絡を取ろうとするのですがなぜか上手くいかず、その場になんか知らない女性が、「あれ？」とみずきさんが思ってると娘さんが遅れて到着。
被害者のおばあさんの足取り調査をしてみると、娘の結婚のためにとお金を引き出していたらしいのですが（たんびたんびに街の人らと会話してて、いい感じの人で話もめでたいので皆覚えてた）、なぜか娘さんがそれを知らず。
しかしまあ、案外勝手にそんなことをしても不思議はないと言います。
前にもお見合いパーティに登録されてしまったとか。
有名企業にいるらしい、３０代も半ばの女性だとまあしゃあないと。




結婚相手がいないことを心配するお母さんに、結婚を前提に付き合っている人がいると偽物の婚約者をやってもらったことがあったのだとのこと。その名前で婚姻届に名前があったことで事件との関係が判明。


その間にももう少しごたごたありますわけですが、実際にはその彼女が現在俳優をやっていたりとか（アクション俳優？）、課長が彼女のことを疑ったのはやりすぎなような気もしないでもありません。
みずきさんとの意見対立は毎回あるし、課長のほうがもっともってこともあるけど、今回のはちょっと納得行かないかなー。だいたい、似たようなことみずきさんに頼んでたじゃんかよ、アンタ。
職業の件はともかく、結婚相手と偽るって部分は全く同じじゃんかよと。
そこまでしなくても借りれば済みそうだしアレ。
そもそもその仮説だとお母さんの息の根を止めないと自分が犯罪者になってしまうわけで、それに対して全く対処してた様子がなかったので本気ではないんでしょうが。そもそも婚姻届に筆跡あるしな、少なくとも別人が関ってるのは証明されてるわけか。


あとは概ね原田さんの独壇場でした、いやみずきさんもいたけど。
結婚相談所で知り合ったはずのその相手が、なぜか名簿に名前がなかったことで（課長の疑いもそれでだね、まあそれならその部分はわからんでも）、ちょっとした混乱はありましたが、その正体はちょっと面白かったです。ああ、なるほどそういうのはありか。
リアリティというか、現実でも充分ありえますよね。
その後の結婚相談所自体の手入れはびっくりしましたｗｗ
詐欺なんか起こされてたらいくらなんでもしょうがないよなー、うんうん。