『必殺仕事人2007』
サブタイトル付いてないのかー、潔いな。と好印象だったのも束の間。
“世の中は年金、裏金、格差社会…こいつだけは許せねえ! 晴らせぬ恨み、晴らします! あのムコ殿15年ぶり復活”だったのでさっくりと略すことにしました。タイトルにしとくと毎回項目に出てくるんだよ、複数地域に跨る世界遺産ならともかくさぁ。
（すごくウチに通ってないとネタわかりませんが。）
で、先に世代を申告しておきますと、「ネタとして知ってます」世代。
これが一定数いることは前々から確認済みです。
てゆーか、長いこと上の世代から聞かされ続けた“ネタ特撮”でした。
あのねー、その、多分、いいシリーズと駄目なシリーズとを続けて見せられても違いがわかんないと思います。だだだ、だってあれ、存在そのものがネタじゃないんですか？！ と聞いて怒られそうな勢いです。
リンク（一通ですが）つなげてるとこでも憤ってられましたが。
個人的にすげー引っ掛かったのは、毒を飲ませて殺す（なにしてるかわかりませんでしたねー、と女性の方が言ってました、そらそうだよ！）という人の一連の仕草に無駄に挿入された特殊撮影。なにしてんの、あれは要するに呪術の関係なんですか。
なんで龍、そしてなんでいちいち持ち歩きが面倒な筆！！
スポイトがないのはわかるけどさぁぁ。
くらいです。
他にもぽちぽちぽちぽち引っ掛かるところがありましたけど、これ多分昔の設定の踏襲した部分だろーしなぁ、としか言い様がない。ああ、あと前半の事件の犯人、商売で揉めた店に火ぃ付けて財産分捕って、娘浚ってきて代官に与えるってさぁ、最初からフツーに盗賊しとけよとしか突っ込めません。
襲われたほうの店もなんであんなに諦め姿勢なんだよー。
どっからどう考えても、なんの落ち度もないじゃんか。
あの深い諦め姿勢からどう考えても、これはなにか深いわけがあるのだろうと思ってたのにさぁ、わかったよ、そんな部分期待して悪かったよ。
まあ、後半は意味わかんないでもないけどね。
結構規模が大きいっぽかったし、言っても黙殺されっだろー、というのはわかんないでもない（残ったの子どもと青年だし）。そこまで描き込む時間がなかったのか、それとも特に必要がなかったのか、、、後者だろうなぁ。
てか、その辺、旧作を贔屓してる方は全然平気なんですよね。
つーかそもそも、必殺仕事人ていう設定にまず無理があるのであって、その「仕事」が上手い具合に成立する事件を作るのも大変なんでしょーが。
ものすごくぶっちゃけると、江戸はとっっても治安が良かったそうです。
そして火事もねー、出すとあとが一苦労なんだよね。伝説にまでなってる人もいるしね、その辺触れるのかな？ と思ったのにするっとスルーするしさぁ！
これも誰も突っ込む気とかないっぽいですしね...orz
正直この辺に関しては、昨今の事情を鑑みて旧作よりかぐっと改善されてるはずです。
あとはまー、いいんじゃねぇの？
新旧婿どのの異様な待遇の差とかがちょっと面白かったっすよ、新婿どのは旧婿どのとおかずを交換なさるといいと思うんですよ。これなー、時代の変化なのかなぁ。
あと、食道楽の絵師、なに食ってるか毎度よーわかりませんでした。
なんというか食べる勢いがありすぎます。
ええと、からくり人形を売ってて子持ちの奥さんに惚れました男の子。
私は彼女の死後、連れ子が捨てられやしないかとはらはらしましたが、そういう意味でシビアにするような番組じゃないですよね。余計な心配でした。
あと主に、仕組みがよくわかんねぇというか。
志願制なんですかね、うーん？ まあどうでもいいですけど。
もうちょっと神秘的にやってくれてたら多分そんなに気にならなかったんですが、「仕置き」だか「仕事」だかを含めてやたらと生活感あったからなぁ。それは勘ですが、旧作との違いの一つで私は改悪とは思わないけど昔が基準だと受け入れにくいだろうなぁ。
個人的には安っぽくていいと思います。
少々悲劇チックに画面が展開してても、なんかその場限りっつーか引き摺らないというか、まあ総じて安っぽいんですよね。それが欠点と言うならもっともと思うんですが。
ただ、さあ、“仕事人”て段階で私は似たような印象を受けるもので。
これでドラマを作りこまれたら逆に苦痛なよーな気がするんですよね、ちょっとずつ慣れていくのなら平気かもしれませんが、“殺し屋集団”が正義、という時点で正直悪い冗談にしか聞こえないんですよ、あまりにも今更ですが悪趣味がすぎる。
必要悪として抑え目にしてくれてたらいいんですが、すでにとっくにそうじゃないよね。
明らかにどっからどう見ても「正義」を担うのが彼ら。
茶化してくれるくらいのほうが正直マシかなー、と。
でもあのわけわかんねぇＣＧだけはいただけねぇんだよ！ というところは譲れませんが、カラクリ兄ちゃんもエラく凝ってたけど、毒と比べるとなぁ、まあ。。。
