第41話 思い出の先生

で、なにを書こうか。


とりあえず、生徒さんたちが叫び始めたところでちょっと泣いてしまったのと、母が「仰げば尊し」をちょこっとだけ口ずさんでいたってのは真面目な話で。
私ら『ウルトラマン80』とか全然知らないんですけどね。
まー、メビウス見始めてからはさすがにたまに聞いてまして。
一応M78出身系では最新のウルトラマン、と。
でもこの方を末っ子と呼ぶ人は見たことないです、マジで。


あと、正直、冒頭とかちょっとベタすぎるなー、と思ってました。
しかしまあ、あれがリアリティないかって言ったらそんなことはないよなぁ、空回り覚悟で物言わなきゃなんないことって現実でもあるよな。


そういう話をすると、今回のミライも非常にぎこちない。
「悩む」というとに悩んでるよーにしか見えなかったわけなのですが(私はこの子の演技力の有無を測れる気がちっともしません)(正直贔屓も入っちゃってる上に、設定と演技の方向性が合いすぎなんだよー;)。
しかしそれじゃあマズいのかというとそんなことはありません。
そうか、、、あんまり悩んだことないのか、そうだよな、意外と今までいろんなことこなしてきてるけど案外思考より実戦タイプだもんなぁ。他人のことで悩んでると普段はサコちゃん隊長がフォローしてくれるしー。
神戸の時はお兄ちゃんズ。
最近はリュウちゃんも面倒見るほうに廻ってますねと(君もガキじゃ)。
人形を買い与えてる場合ですか一体っ、相談に乗ってやれよ!




てか、ウルトラ体でのメビウスとの関係は今回の80さんが一番好きかも。
レオさんはあれはあれでいいとして、タロウはなんか危うかったもんなー(テンパるテンパる)、あっちがまだ子どもっていうかなんというか。


なんつーかこう、80がほんのちょっと、多分三ヶ月くらいしか受け持つことが出来なかった「生徒たち」の話でもあったわけですが。
他の番組での取り扱われ方としては破格というか、主が80で従がメビとナチュラルに言われるくらいに比重が大きかったんですが、そして題材はベタなんですが、なんか良かったよね。どこがって言われるとわかんないんだけどさ。
多分、本気で身近な感情だったからなんじゃないかなぁ。


私は多少なりとウルトラマンたちに感慨があるわけですが。
一緒に見てた母にはそんなものあるわけがないわけで、でも「昔」、どこがっていうことは限定せずに忘れられない時間を共有した相手と出会って、その「昔」に戻るってのは少し歳を重ねてれば大抵の人に存在するんだと思うんですよね。
で、ただ問題は、どーやって『ウルトラマンメビウス』に突っ込むかと。


人情ドラマを特撮に下手持ち込むと説教臭いし(取ってつけた感が)。
特撮がそんなにレベル高いわけではないから(アメリカ並には行きません、とゆー意味です、テレビシリーズじゃね;)、非現実ってことは大前提なわけで。
だったらその怪獣やっつけ話と懐古をどうやって融合さすかという命題があったはずなんですが、なんでかわかんないけど、特に工夫を凝らしてあった気もしないんだよね。


「先生に会いたい」「会いたい」「会いたーい」。


みたいな感じで概ね。
そして怪獣までそれで出てきた、学校が生徒たちに先生を会わせたくて悲観したんだよッ、という設定に納得なんぞいってないんですが今でも。直球でつながりすらしなくて途中に脳内補完がいるとは思うんですが。しかしそれを非難したり欠点と見做すつもりもやっぱりないというか。
もうとにかくすげぇ会いたかったんだなぁ、と一元で理解しておきます(雑)。




80先生は昔、「怪獣を倒す人間が教師だなんて!」とPTAに突き上げを食らって(現実)1クールで路線変更を迫られ、ほとんど自然消滅的に先生である描写が消えてしまっていたそうです、つーか完全にリアルの話なんですがこれ。
そして今、俳優さんの所属する事務所はものすごい勢いで特撮嫌い。
今回の出演は変身シーンなしということでなんとか通ったものだそうです。


んで、だから「会えない」。
教師と防衛隊の両立は無理だったから(もっともだ;)彼らの前から姿を消した、という話が作られたんだと思います。邪推っちゃあ邪推なんだけどさ。


でもなんかむしろ、生身のヒーローだなぁって思っちゃうんですよね、逆に。
こういうのもありかって意味で面白かったしなぁ、普通に。


話が滑らかだったかといえばそんなこともなく、強引で、直感くらいしか根拠がなくて暴走気味で、でもなあ、そういうコンセプトでもあったっていうのかな。
本当に会いたかったんだなぁ、と思えたので良かったよね。


(ロベルガーニちゃんの犠牲は、、、忘れない、つか忘れてた;)