『S.W.A.T.』

女性隊員カコイイww

『S.W.A.T.』
監督:クラーク・ジョンソン
出演:サミュエル・L.ジャクソン/コリン・ファレル
  /ミシェル・ロドリゲス


いや、面白くはあったんですが。
なんていうのかな、、、手堅すぎて「SWAT密着24時」みたいな内容だってどなたか言ってらしたなぁ。確かに問題児が揃ってはいるんですよ、そして存続がとにかく危ぶまれているのもわかる。
しかし2時間でそんなに隊員内危機が連発するわけにもいかないし。
そもそも、リーダーが最強すぎてあんまり危機感がない。。。


メインエピソードは逮捕されてしまって。
「俺を助け出した者には1千万ドル払ーーう!!」


という宣言をしたマフィアかどっかのお兄ちゃんなわけですが、これもどなたかが言ってらしたことの真似で申し訳ないのですが、一般市民が実際に掛かってくるわけでなし(しかも万が一そんなことがあってもプロフェッショナル集団としてきちっと描かれてるからさして対処に困らなそーというか)(警察に後を頼んでもいいし)。
一般社会に完全にパニックを起こすだけのインパクトはなかった模様です。


あー、そうだそうだ、さくっと事故に見せ掛けて殺しちゃえばいいじゃん。
(なにを言ってるんですか。)




いやもう、画面の迫力はあったんですが。
そしてリアリティがなかったと言ったらとってもあったと思うんですが(SWATのことなんてよく知らね)、とにかくなんかが異様に地味でした。
どんなに超絶技能でもって事態を片付けても盛り上がらないの。
なーんかホラ、当然のことをしたみたいに感じるというか。


一から部隊を作っていた、という設定でした。


相棒(刑事はコンビを組む)の暴走に巻き込まれ、挙げ句に密告したのではないかと疑われてしまっていた結構可愛い系の元刑事とか。
(作中現在、武器管理庫で事務仕事をしてたっぽいですヨ。)
細身の美形さんなのに妙にタフ系の女刑事とか。


それなりにそれなりの、ドラマを作る土台くらいはあったんじゃないかとも思ってるんですが、いかんせん成り立ってなかった。
2時間じゃ足りないってことでもないよなー、任務の真っ最中でも言葉を交わすなり、危機に陥るなり心配するなり、作成立案立てるなりキャラクタを見せる行動はいくらでもあるもんなんだけど。。。


やっぱりなー、ボスが強すぎたんじゃないかしらこれ。
それにまだしも、敵が組織犯罪ってことならともかくも、いくら金があっても身内にあんまり期待が出来ないお坊ちゃん(無理矢理代替わりしたばっかってのも不味かった)(挙げ句に捕まったのが駐車違反も同然の状況も間抜けだった;)ってことになっちゃうし、とどのつまりは一般公募。
それなりに強敵ではあるけど、ばらばらやってくるんですよね。
なんか印象はバラけてました。




あと一応、主人公的な元刑事元事務員なにーちゃんの昔の相棒との、裏切りだの「俺の友人なんだぞ?!」(殺すなよ)、というような会話などがありましたものの、それすら盛り上がらなかったという。
もはや一体、なにが悪いんだ一体...orz


あんまり好きじゃないけど女隊員の取り合いとか。
(当人に殴られて終わりでしょ、そもそも美人だけど子持ちだし。)
裏切〜り、裏切られのベタ展開泣かしとか、密告したのだと疑われていたということをもっと掘り下げてみるとか(やってたけど)(時期的になんかやっかみにしか見えないんだよね、SWATに入った後なんだもん;)。


後半の騙し、マフィアの兄ちゃんを逃がす手はずの中で、空港を使わず高速道路を強引に封鎖して滑走路代わり、なんてのは頭で状況を組み立てたらなかなか興奮しましたが、そもそもなんで不可能なのかがそんなに作中で語られてるわけではないので(私は知識で知ってるけどさ;)、映画的な盛り上がりになってるかというと怪しく。
つーかヘリコプター使えばいいんじゃん(スピード遅いか)。




つーかなぁ。
冒頭で「1千万円を払う!!」と叫んだ男という構成にして、その敵ととことん二時間まるまる掛けて戦うっつー感じだったら少しはマシだったんじゃないでしょうか、でもほら、その場合SWATがメインになるとちょっとおかしい(そこか)。


各パーツも良し、俳優も良し。
それなりに事件にも面白くなるよーな断片あり、というような状況下においても、組み立てによって地味地味になるのだといういい典型例だったのではないかと思います。
いや、けして駄作ではないっす。
しかしなんかこう、盛り上がりにはとことん欠けたんだと思うなぁ。