第9話、父と仲間が教えてくれたこと

いやまあ、面白かったです「あーん」が。
二人とも可愛いよね、というか、女の子も充分可愛いのにさらに男の子が上回っていて楽しいですよね。まあメグの中の子はルックスでなくてむしろ演技力が売りなわけなのですが、とゆーか、リュウはわりと良かったものの。
なんとなく全体的なソレが気になった回でした。むしろ大人組のほうがそれほど気にならなかったんですけど、子どもたちっていうか、いや、なんかキュウが。
(よく考えたら気になったのは彼だけかも、でもいままでまとめ役だったからなぁ。)
正直、とてもじゃないけど不安定な精神状態には見えなかったもので。


その辺の細かいところはよくわかりません、脚本に関してなら多少は習ってるけど、演技に関してはそう「見える/見えない」という以上のこと、つまり誰が見ても多かれ少なかれわかる内容だけでしか判断出来ないし。
でもひょっとしたら演出の配分なのかしら、その辺り。
芸暦から考えてシリアスな演技だと駄目よということがありえるとも思えないし、つーかそもそもコメディよりシリアスのほうが難易度低いのは周知のことだしぃ。


えーと、今回はキュウの思い出の「探偵のおじさん」が実は父親だということが判明、じゃなくてその前に学長の昔殺されたという助手ということがわかりまして。その後、≪冥王星≫があの人は貴方の父親なのよ、と告げに来ました。
今気付いたけど彼女は盗聴器かなにか仕込んでいるのでしょうか?
それともあの神出鬼没っぷりでもってフツーに立ち聞きしてたとかそんなでしょうか、タイミングがいいとか悪いとかそんな問題じゃなくて交わされた会話を知っているとしか判断出来ないんですが、それともそれは瑣末なことなので気にしちゃいけないんでしょうか。




で、その後キュウの前をうろちょろすることによって殺意を引き出し。
ナイフをそこに置いておきましたよ、というような計画なのだそうです。
一見、とっても雑いんですがなんか行き当たりばったりと表現したくなってしまうんですが、すっっごく暗示が上手いとかだったら仕方ありません。そーいや、もう一人のケルベロス氏も催眠術が得意だっていうし必須科目なんでしょうかね。
当人が本気で駄目だと思ってたら掛からない、というのはまあ実際そうらしいんですが、だから「根」はあったのよということなんですが、とにかく雑いですね。


多分、全員が仲直りするきっかけを作ってくれたんだと思います。
いくらなんでもうじうじしてるだけでキュウを殴るのはいまいちだしな。
なんかこう、演技頑張らなくても良かった気がしてきました、これで熱演されてても微妙というか、逆にエピソードが救い切れない調子になっていたような気がしないでもないです。いや、俳優の経歴に拘りすぎというか贔屓目なのかもしれませんが。


しかしそんなこととはまた別にしてなんかこのエピソード酷いです。
なんであの流れでキュウの悪意が煽れるんだ、ブランコのところで爆発してたほうがまだしもなんじゃないか、てか、精神の悪化って段階を踏んで演出すべきじゃないのか。うじうじしてたところから、実際に精神が極限まで煮詰まったとされる時点までで正味数分しかないんじゃねーか。
暗示は当人に根がなければ駄目だ、言ったのは冥王星なお姉さんじゃん。
個人的にはなんらか爆発するのだとしても別の方向だろって判断なのですが、そもそもあの切れ方は気弱な人が追い詰められたパターンだし、キュウはそういう性質じゃないし。ぐじぐじうだうだまではなんとか納得が行くんだけど元の性格まで変わったわけではないでしょうにというか、やっぱり段階が決定的に足りてないなぁと。




あと、ケルベーの脱走劇が主なアレでしたが、エピソードでしたが。
こちらは看守さんがなんか良かったというか、いざ実行の段になるとちょっと空々しいかなー、という気はしましたがベタの範囲というか話は面白かったです。
「一度読んだ本は覚えるんです」→「その本のタイトルは?」→「岩窟王」。
なんてのは悪くなかったなー、とその後で看守さんが読んでるのも絶対そうなるべきー、というほどではないにしろ充分ありうる確率だし。その確率に関して、「よく話を聞いてくれる人で良かった」と言及してるしね。


でも迫力はなかったかなー、と。
やっぱり話が突飛すぎるというか、見てる側がピンと来ないんだろうな。
しかしまあ、目と口が自由だと脱走の可能性がある犯人ってなんかすげー嫌だなぁ。


にゃ、よく考えたら実際に行われていたことは特に突飛でもないのか。
「それ」をすんなりと信じてしまうところが奇妙に感じるということなのかもしれませんが、そもそも探偵側の教師の得意技だったりするから違和感ないのかしらね。私はあの辺の変装術って本気でいまいちピンと来てません。
特殊メイクで可能だとしても、お互いの顔の型取ってー。
ということをのんびりしていることを考えると笑ってしまうわけですが私悪くない。




て、話の内容自体にほとんど触れてない気もしないでもないですが。
ぐれてたキュウさんはいまいちでしたが、心配してるリュウさんはなかなか。
あとの仲間たちは今回目立たなかった気がします。


ヒビキさん(in『仮面ライダー響鬼』)のことを忘れていたのは仕様です...orz
うんいや、彼のシーンは特に不満があるわけでも特に面白かったわけでも。