推理、その10.大石

キャラクタの“言動”についてはこれが始めてですね。
前回のはあくまで死体の状態オンリーだったしな。


特に事件に関係するわけではないです、あくまでただの補足要因、しかも非常に単純な内容です、一回になるかも怪しいんでないかな、本来。
鬼隠し編
圭一が学校を「ズル休み」して、入江病院に行ったあと。
大石刑事に声を掛けられた、というシーンから。


これは本来私も、特に気にしてなかったんですが大石刑事が、圭一に対して、食事をしたあとに「薬は飲まないんですか?」のようなことを言ってるんですね。
やり直してませんが、実際記憶にあります。
(私の記憶力については突っ込まないで下さい。)
これに対する言及って、どこが発端だかわからかったんで、今回はリンクなし。
どっかが元なのかなぁ? それとも単に多発的なのかしら。




まあいいや。


私は(少なくとも今回)、その言葉に恣意を認めない方向。
大石氏が特になにを言ったか、気付いてないという前提になります。


さてそうなると、いくらなんでも大石氏が圭一の行動を見張っているわけでもあるまいし、学校に手蔓があったとして休みまではわかっても、病院帰りということまでは知らないはず。
病院自体で姿を見たという可能性はあっても、声を掛けた地点とは少々離れているような気もします。
つーか、なんで圭一が病院に行ったかまではそれではわからない。
「薬」という発想は、病院と必ずしもイコールでもない、ただ、風邪で病院に掛かった、ということさえ知っていれば、特に意識もせずに口に出してもおかしくない。


そもそも、その場所に何故いたのか。
圭一に何故、「偶然」会ったのかということを、考え併せ。




端的に言います。
病院、それもわりと高い確率で、入江医師に会いに行ったのではないかというのもありえるのではないかと。
圭一を診察をした彼から、ほとんどなんとなく話を聞いたというような可能性。新しい住人なのだから話題にはなりやすいでしょう。


まず、大石刑事が一人であったという点。
これは「聞き込み」ではなかったろうという意味です、基本的に聞き込みは二人組で行うことが原則、むろん一人で行うことも皆無ではないようなのですが、のちに熊ちゃんが失踪した時に、大石氏も一緒、もしくは一緒のはずであったろうというところからして、単独行為を気取っていたということもなさそうですし。
そして、ならば、村にいる理由は少ない。


大石氏が病気だという可能性は排除します。
それなら、圭一との会話に出てきてもおかしくないし、町の人間が、村の病院にわざわざ掛かることも考えにくい。


会話には出てこない、わざわざは言わないような理由。
しかし、隠す気まではない、そこで得た情報から、ぽろっと会話をしていることになるのですしね。隠さなくてはならないのならばそんなことはしないでしょう。
その辺りの兼ね合いも、それなりに妥当なのではないかと。




んで、大石刑事が、入江氏に接触するとしたら理由は一つでしょう。
鬼隠し編の圭一と同じこと。
村の外周の人間と見做した相手に対し、話を聞く。


この「協力者探し」、他の篇の圭一に対して行われていないのは、もうすでに深く、村の中核に踏み込んでしまったと、少なくとも大石氏に見られていたというだけのこととしても。
まさか、中学生の彼だけに行われていたなどとは少なくとも考えにくい。
入江が該当者ではなくとも、他の人間も必ずいる。


そして、彼の考え方の方向性からして、御三家、特に園崎を避ける以外のことはあまりしないのではないかな。
入江が、とりあえず探られてもおかしくはないでしょう。
それが続くかどうかはともかくとして、声は掛けられていると思えます。


そしてこれは多分、他の篇との共通事項。


つーか、入江−大石の情報ラインがあるという仮定が成り立つと、なんか事態が異様にややこしくなって嫌だよなぁ。。。
ただでさえ大石刑事ってば。
特に悪意がなくても正しいことを言わない可能性があるっちゅーのに。


しかも、入江発の時点で「悪意なし」ですら歪められてる可能性ありあり。
とりあえず、大石刑事の協力者だけを念頭に置くのが無難ですかね。